過去ログ - ぼくがかんがえた聖杯戦争
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/10/26(水) 00:39:14.41 ID:klomLYoto
キャスター、ランサー、ライダー、バーサーカーの枠が埋まったな。
イレギュラークラスがいないなら残るはセイバー、アーチャー、アサシンか。
誰が来るか楽しみにしておこう。


25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:21:34.57 ID:WLALHzCAO
 契約を終え、士郎は蛮を居間へと案内した。

「へぇ、学生の一人暮らしにしちゃあ良い家に住んでんじゃねぇか」

 蛮は家の壁をしきりに触り、無邪気な笑みを浮かべては大きく息を漏らす。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:22:46.04 ID:WLALHzCAO
 煙草、コーヒー、酒といった嗜好品は一度意識してしまえば中々諦めがつかないものだ。
口内に満ちてゆく粘っこい唾を飲み下し、蛮はしきりに歯噛みする。

「おい士郎! お前煙草持ってねぇか?」

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:23:34.98 ID:WLALHzCAO
「ところでよ、お前も聖杯に選ばれたって事は何か叶えたい願いがあるんだろ? 聞かせろよ」

 時刻は十二時を周って一時を指している。
士郎にしてみれば明日も学校があるので積もる話は後日に回したいのだが、蛮は生き生きとした表情で士郎に詰め寄る。

以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:24:26.73 ID:WLALHzCAO
「……そういうお前はどうなんだ。やっぱり聖杯使って何かしたい事でも――」

「決まってんだろ! 俺としては本意じゃなかったが巻き込まれたからには聖杯ってやつを狙ってやるさ。そんでこの無敵蛮様の酒池肉林を創ってやるのさ!」

 豪快に笑い飛ばし、温くなったコーヒーを呷る。そして割れそうなほどに強く机に叩き付けた湯呑みをじっと見つめ、何を思ったのかどこからか取り出した油性マジックで『蛮様の陽呑み』と書いた。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:25:21.29 ID:WLALHzCAO
 士郎と蛮のやり取りから一時間後。
歓楽街のバーの一角でその青年はピザを囓っていた。

「オリーブ抜きのピザとストロベリーサンデーは人類の宝だ。腹空かせた悪魔もこれを見せればチップ稼ぎにあくせく働くだろうよ。そう思わねぇか? マスター」

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:26:12.59 ID:WLALHzCAO
 マスターがカウンターの下から黒塗りの物体を取り、青年に突き付けた。
それはこの世で最もシンプルで、解りやすい殺戮の象徴だった。

「構わない。むしろ感謝したいくらいさ。だって――」

以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:27:03.78 ID:WLALHzCAO
「刺激があるから人生は楽しい。そうだろ?」

 二丁の銃、エボニー&アイボリーが火を噴いた。
人間が扱えるようなものではない人外専用カスタムの銃から撃ち出された魔弾は初老のマスターの頭を粉微塵に吹き飛ばす。
 舞い散る鮮血は無い。代わりに拡散したのはこの世のものとは思えない醜悪な姿の蟲達だった。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:27:58.67 ID:WLALHzCAO
 斬撃を受け、下半身と別れた男の上体を引っ掴んで放り投げる。
蟲に塗れた身体はその奥にいた男の視界を遮った。
 蟲の奥から男の顔面を打ち抜いたのは無数の弾丸。

「Haaaa!!」
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:28:36.78 ID:WLALHzCAO
 槍から手を離し、宙に投げ出された身体を翻す。
そしてひしめく一群を刈るのは強烈な横薙ぎの斬撃。
 既に店内にいた男達は全員原形をとどめておらず、室内は悍ましい蟲に満ちていた。

「Ha」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)
2011/10/26(水) 12:29:31.02 ID:WLALHzCAO
「Too easy!」

 勝ち誇った笑みを浮かべ、青年は気取ったポーズを決める。
彼を中心に瓦礫が散らかっており、まるでそこだけ紛争地域を切り取ったようだった。

以下略



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