過去ログ - 阿良々木「僕は傷つくのが、怖かった」
1- 20
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:02:04.07 ID:JGoIo9qY0
こよみメモリー


001

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:03:07.03 ID:JGoIo9qY0
002

 僕にはとりわけ仲の良い友達が二人居た。
 源若葉と慶園寺頼香という、滅多に無さそうな名前だったから、未だに覚えている。
 まあ、僕が言えることではないが。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:03:36.53 ID:JGoIo9qY0
003

 「おはよう!阿良々木!」
 「…………おう、慶園寺」
 朝から大きい声を出さないで欲しかった。今は受験生だし、毎日夜通しで勉強している僕としては最近寝不足で朝には弱かった。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:04:06.22 ID:JGoIo9qY0
あのさ、と慶園寺は話を切り出し始めた。
 「……私さ、たまに思うんだけどな。阿良々木が私が困っている時助けた理由って、もしかして若葉が目当てなん」「ふざけんな」
 僕は声色を低くしてそう言った。
 「僕は僕が助けたかったから助けただけだよ。恩なんか要らないし、それ以外に、求めたものは一つも無い。それともお前はそうじゃないと満足がいかないのか?」
 「…………ううん、ごめん。そうだよ、ね。阿良々木はそういう奴じゃないもんね。朝から馬鹿なこと言って、ごめん」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:04:50.90 ID:JGoIo9qY0
003

 一日をいつも通り過ごし、家に帰った頃にはすっかり日も落ちてしまっていた。
 三つ下の二人の妹、火憐ちゃんと月火ちゃんは家には居なかった。多分、学校ではなく、帰ってきてから遊びに出たのだろう。
 両親は公務員の仕事をしている。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:05:29.24 ID:JGoIo9qY0
004

 ここ最近の疲れが溜まっていたせいか、いつの間にか眠りについていたようだ。
 妹達に叩き起こされた僕は支度を済まし学校へ向かった。
 いつもなら通学路で鉢合わせするはずの二人には会わなかった。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東・甲信越)[sage]
2011/11/26(土) 21:05:33.19 ID:XXKMoZEAO
応援


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:06:01.56 ID:JGoIo9qY0
006

 その日は一時間目から最後までクラス中が静かであった。
 メインでクラスを引っ張ってきた二人が死んだ魚のような目をしながら別々の友達と過ごしているということは、恐ろしい事だ。
 慶園寺がさしむけているのか、源には友達があまりいないようだ。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:06:38.51 ID:JGoIo9qY0
008

 何も知らないままに僕は怒りをぶつけることを勝手に決意した。
 源が正義とすれば、それをぶつけるのは当然――慶園寺となる。
 真っ向勝負で、電話をかけた。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区)
2011/11/26(土) 21:07:13.03 ID:JGoIo9qY0
「あ……阿良々木は、若葉が好きなんだもんな……。そんなことで……口出すなんて、おかしいよ阿良々木」
 その言葉を聞いて僕の心の奥底で何かがぶち切れた。
 そんなわけねえだろ。
 「僕は、お前らの……為……に?」
 ここでようやく。
以下略



25Res/14.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice