過去ログ - 勇者「ハーレム言うなって」魔法使い「2だよっ!」
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876: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:30:43.87 ID:T3y4b9Dc0
傭兵はその問いに長い間答えないでいた。

酒場の中は昼間だという事もあり、客は彼等以外に見当たらない。

そんな彼等二人を、店員が少し怯えた様子で見守っているだけだった。
以下略



877: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:31:10.08 ID:T3y4b9Dc0
学生は高揚していた。

この話を理解してくれる同士などいなかったし、いたとしても皆、諦めた眼差しでその暴政に身を委ねるばかりであった。

しかし、今は違った。目の前に、その悪腫を取り除こうとせん同士が居た。
以下略



878: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:31:36.64 ID:T3y4b9Dc0





以下略



879: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:32:43.43 ID:T3y4b9Dc0

(私が、愛するのは――――……)

下方で音が鳴った。誰かの足音が遠く下の庭木の茂みを掻き分けている。

以下略



880: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:33:28.75 ID:T3y4b9Dc0
彼女は、今では以前のように城内の散歩も禁じられ、この末王子に直に会えないままでいた。

それだけに、この深夜の、この邂逅が。この時間がとても愛しかった。

今日もまた、いつもと同じように茂みの中へ消え行く彼の背中を、見えなくなるまで見守ろうとしていた。
以下略



881: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:34:22.00 ID:T3y4b9Dc0




死刑執行の場、というには、この場所は余りにも相応しくなかった。
以下略



882: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:35:34.55 ID:T3y4b9Dc0
怪僧はそんな姫の様子に気付いたのか、彼女に問いかけた。

「何か、最後に言い残すことはありますか?」

姫は、暫く何も答えなかった。
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883: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:36:17.13 ID:T3y4b9Dc0
怪僧は、少し間を置き、慌てた様子で捲し立てる。

「末の王子が何の用でしょうか」

「革命に、参りました」
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884: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:37:02.41 ID:T3y4b9Dc0
死刑執行人が、手に持つ斧を末王子の頭に振りかざした。

だがそれは末王子の髑髏を二つにする事無く、空を切る。

元に居た場所から半身をずらし、それをやり過ごした末王子は、死刑執行人の首を狙う。
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885: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:38:04.05 ID:T3y4b9Dc0
「何」

怪僧は焦り、恐れた。

予想だにしていない事が起きた。
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886: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:38:41.74 ID:T3y4b9Dc0




踵鳴り、
以下略



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