過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]
2011/12/18(日) 23:34:47.09 ID:CsLfYD1/o
舞い踊ってた
619
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/18(日) 23:38:07.86 ID:iqMuIW78o
必死で前に出ようとする体を、引き留める。
魔法使いは、恐らく致命傷。現状の戦線復帰は不可能。
だがこちらには、僧侶がいる。
即死で無い限りは、彼女が治せる。
以下略
620
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◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/18(日) 23:39:47.35 ID:iqMuIW78o
無拍子で生成され、放たれた氷塊が連続で飛来する。
盾で頭と胴を守りながら、兜の装飾を毟り取られながら、脚甲を変形させながら。
業物の盾でさえ、魔王の呪文の前では紙のようだ。
左手に衝撃を感じ、その度に、骨が軋むのを感じた。
以下略
621
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/18(日) 23:41:10.65 ID:iqMuIW78o
僧侶の詠唱が終わり、魔力が解き放たれた。
真空の刃を無数に生み出す呪文。
彼女が唱えられる中で、最も高威力なものだ。
見えない刃が魔王の体躯を撫で、いくつもの切創を生み出す。
以下略
622
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/18(日) 23:43:06.87 ID:iqMuIW78o
会心の斬撃が、魔王の左腕に食い込む。
二本の左腕が、まるで呆気なく根元から両断され、宙を舞った。
主を失った腕は空中で黒煙と化して蒸発する。
戦士はその勢いのまま、僧侶の眼前に滑り込む。
以下略
623
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/18(日) 23:44:30.90 ID:iqMuIW78o
回復を受けている戦士の傍らに彼女を寝かせ、魔王へと視線を向けた。
左腕をまとめて失った痛みは、未だ響いているようだ。
戦士が命を賭して稼いでくれた時間を、無駄にはできない。
勇者「頼んだぞ、僧侶。…今度は、俺が時間を稼ぐ」
以下略
624
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/18(日) 23:48:17.57 ID:iqMuIW78o
旅の途中、鋼鉄のような皮膚を持つ魔物に出会った。
その硬さは、今目の前の魔王と同じ、いやそれ以上。
戦士と勇者は、それを倒す為にある技を思いついた。
呼吸を整え、一撃に全てを込め、鋼鉄をも切り裂く剣技。
以下略
625
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/18(日) 23:50:00.10 ID:iqMuIW78o
魔王の嘶きが聞こえた。
左腕に加え、脇腹の深手。
いける。
心の中でそう呟き、左手側に離脱して、反転して身を縮める。
以下略
626
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/18(日) 23:51:12.23 ID:iqMuIW78o
集中していた僧侶の耳に、不吉な音が飛び込んできた。
何かがひしゃげ、直後、壁に激突する大音響。
ぞくり、と死神の鎌で背を撫でられるような悪寒。
発作的に顔を上げる。
以下略
627
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2011/12/19(月) 00:15:07.91 ID:IpKcrNbbo
勇者は、魔王の向こう側の壁に叩き付けられた。
戦闘能力のある二人は、戦士はともかく魔法使いは未だ昏倒している。
――逃げる?
以下略
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