過去ログ - 魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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722: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:02:51.84 ID:nfQOajV2o
勇者「……『勇者』は、『魔王』がいないと存在できないんだ」

ぽつりぽつりと、語り始める。
仲間達は、それに聞き入る。

以下略



723: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:04:06.68 ID:nfQOajV2o
勇者「俺も……帰りたいよ。故郷の父さんと母さんに会いたい。妹の成長も見届けたい。
   でもさ。……そうすると、もう逃れられない。再開された隣国との戦争に、参じなければならないんだ」

たとえ王都に近寄らなくとも、故郷に帰ってしまえば噂が立つ。
そして、その噂を聞きつけ……後は、お決まりだ。
以下略



724: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:04:40.70 ID:nfQOajV2o
戦士「………行こう」

屈強な戦士が、必要以上に険しい表情で二人を促す。
まるで、何かを必死で押さえ込もうとしているように険しい。

以下略



725: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:05:25.93 ID:nfQOajV2o
程なく、降り注ぐ瓦礫で魔王の間は埋まっていった。

砕けた左腕にもはや痛覚は感じない。
息を深く吸うと、折れた肋骨の先端が肺を引っかき、痛みとともに吐血を催す。
左目は、開くことすらできない。
以下略



726: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:14:53.00 ID:nfQOajV2o
絶望が、心を侵蝕する。
死にたくない。
出来る事ならば、今すぐにでもここから出て行きたい。
何をしてでも生き延びて、人並みかそれ以上の幸せを掴みたい。

以下略



727: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:21:51.27 ID:nfQOajV2o
勇者「………もったいぶるな」

魔王「…貴様、自分が救われないと思っているな?」

勇者「何だと?」
以下略



728: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:29:22.09 ID:nfQOajV2o
魔王が何を言っているのか、分からなかった。
この状況で、何故―――?

勇者「……何を、言っているんだ?」

以下略



729: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 00:52:11.69 ID:nfQOajV2o
勇者「……何故だ」

魔王「質問になっていないな」

勇者「何故!俺にそんな話を持ちかける!?……お前は、もうすぐ死ぬんだぞ!?」
以下略



730: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2011/12/21(水) 01:09:45.36 ID:nfQOajV2o
勇者「…………魔王」

魔王「開くぞ?」

勇者の眼前に、異界への扉が現れる。
以下略



731:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/21(水) 01:14:32.34 ID:yt+h8NFJo
魔王かわいいよペロペロ


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