943:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[sage]
2012/01/25(水) 12:14:11.80 ID:byk/sJ0vo
乙!
944:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/25(水) 22:37:32.70 ID:WrmlNkbKo
その夜あたしはお兄ちゃんの腕の中で眠れない夜を過ごした。お兄ちゃんの息からはお酒の匂いがした。
3時頃、あたしはなるべくそっとお兄ちゃんの腕の中から抜け出した。お兄ちゃんを起こしたらどうしようと心配だったけど、着替えもせずに熟睡しているお兄ちゃんは全く起きる気配もなかった。
寝ているお兄ちゃんに毛布をかけた後、自分の部屋に戻ったあたしは自分の部屋のベッドに入ってさっき起きた出来事を思い返してみた。その頃には大分落ち着いてきていてあの時強く感じた恐怖や羞恥はもう姿を消していたけど、戸惑いだけはあいかわらずもや
945:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/25(水) 22:38:04.35 ID:WrmlNkbKo
それでも考えていくうちにあたしは少し冷静になった。やはりお兄ちゃんが好きという想いは突然のお兄ちゃんの愛撫によっても変ることはなかった。それによく考えればそれほど嫌ということもなかったのだ。
一度二人きりのカラオケの個室で先輩に同じことをされかかったことがあったけど、その時は驚きのほかにも嫌悪感を強く感じていて、あたしは先輩を突き飛ばした。
それに比べるとお兄ちゃんに触られたこと自体は驚いたし少し怖かったけど別に嫌ではなかった。
お兄ちゃんだったからだ。それが大好きな人の手だったからだ。やはりお兄ちゃんはあたしにとって特別だった。
946:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/25(水) 22:40:46.66 ID:WrmlNkbKo
翌朝あたしは学校に何とか間に合う時間に起きられた。あたしは制服に着替えてからお兄ちゃんの部屋に行きお兄ちゃんを起こした。おにいちゃんの部屋の中にはお酒の匂いが充満しているみたいだった。
ようやく起きたお兄ちゃんは案の定ひどい二日酔いだった。
「・・・・・・気持ち悪い」
お兄ちゃんは枕に顔を押し付けるようにしながら呻いた。
947:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/25(水) 22:41:17.03 ID:WrmlNkbKo
それからずっとお兄ちゃんはトイレから出てこなかったので心配になったあたしはお兄ちゃんに声をかけた。
「お兄ちゃん、本当に大丈夫?」
トイレを流す音がして、お兄ちゃんがよろよろとトイレから出てきた。
948:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/25(水) 22:41:47.96 ID:WrmlNkbKo
「・・・・・・昨日はごめんなさい」
「え?」
「今週はお母さんたち家にいないから」
949:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/25(水) 22:42:49.62 ID:WrmlNkbKo
あたしが部屋に戻って休んだ方がいいよと繰り返すとお兄ちゃんもその気になったようで、自分の部屋に向かった。
あたしはお兄ちゃんの背中を眺めながらお兄ちゃんについて行った。
「・・・・・・何でおまえも俺の部屋について来てるの」
950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/25(水) 22:43:21.44 ID:WrmlNkbKo
テレビからは『ざわざわ森のがんこちゃん』のテーマソングが流れている。
『がーんこちゃーん♪』
「・・・・・・おまえさ」
951:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/01/25(水) 22:45:06.89 ID:WrmlNkbKo
今日はここまで
また明日投下予定です
駄文長文にお付き合い感謝です
952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/25(水) 22:56:43.74 ID:xSvkgWySO
乙〜
おやすみ
1002Res/743.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。