31:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:37:18.80 ID:DE4CuiAp0
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32:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:37:49.39 ID:DE4CuiAp0
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33:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:38:33.78 ID:DE4CuiAp0
けれども、泉は幸福なのだ。
果てる事は不幸ではない。決して不幸ではない。
死は忌み嫌われ、至る事を恐怖とされるものである。
それは当然だ。
34:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:39:04.73 ID:DE4CuiAp0
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35:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:39:47.28 ID:DE4CuiAp0
理由はどうでもよかった。
孤独の死は覚悟していたとはいえ、幾分か寂しいものだ。
死の寸前に古い友人と邂逅できるという事は、恐らくは幸福なのだろう。
故に泉は月夜叉が顕現する理由にこだわりはしない。
36:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:40:14.24 ID:DE4CuiAp0
それ故に死を目前にして泉が思うのは己の事ではなく、周囲の知人の事だった。
自分が果ててしまうのは仕方が無いとしても、遺される家族や知人はどのように変化してしまうのか。
それのみが泉の不安だった。
家族は、己の死を悼むのだろうか。
弱い妹は、自分の死から立ち直れるだろうか。
37:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:41:06.58 ID:DE4CuiAp0
『だがな、泉。
人の子は、それで、いいのだ。斯様な存在で、いいのだ。
私はそう思う。人の子は親しき人の死により悲嘆に暮れる。
されど、いつしか親しき者の死を忘れゆく。
それで、否、それがいいのだと、私は思う』
38:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:41:38.19 ID:DE4CuiAp0
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39:JK[saga]
2012/01/12(木) 20:42:41.49 ID:DE4CuiAp0
今回はここまで。
待って頂けていたかどうかは分かりませんが、大変遅くなり、すみませんでした。
まだ続きます。
次は面白おかしい話になる予定です。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[sage]
2012/01/12(木) 22:59:45.29 ID:77izVBPUo
乙
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