6:JK[saga]
2011/12/14(水) 02:44:09.12 ID:7vHzEqmB0
雪が長椅子の上に立って月を仰いだ。
月夜叉も雪を真似て月を仰ぐ。
今宵は半月。
己と同じ名の衛星。
7:JK[saga]
2011/12/14(水) 02:50:46.04 ID:7vHzEqmB0
月光が。
その名の通り儚い雪に。
降り注いでいる。
死ぬ、と雪は。
8:JK[saga]
2011/12/14(水) 02:55:31.56 ID:7vHzEqmB0
人間には羨ましい事であろう。
人間は、生物は、生まれ、いずれ消えていく。
志半ばで斃れる者も少なくあるまい。
否、満足して死ねる存在などそう多くもあろうはずもない。
知っている。
9:JK[saga]
2011/12/14(水) 03:03:16.39 ID:7vHzEqmB0
・
10:JK[saga]
2011/12/14(水) 03:06:02.15 ID:7vHzEqmB0
過去に書いた物を手直ししてみました。
今読むと中二病にも程がありますが、
自分の中の中二心を忘れないようにもしたいです。
11:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/14(水) 19:23:27.01 ID:Oxt1H9D4o
>>1乙
12:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage]
2011/12/14(水) 23:55:50.18 ID:DjuvKVOPo
いい雰囲気だなー。乙
13:JK[saga]
2011/12/15(木) 19:25:15.67 ID:fJUeZbYv0
・
少女が夜叉と邂逅したのは、死を望んでいたためだろう。
夜叉は何人もの人間と邂逅し、別離してきた。
14:JK[saga]
2011/12/15(木) 19:25:42.49 ID:fJUeZbYv0
・
15:JK[saga]
2011/12/15(木) 19:26:17.37 ID:fJUeZbYv0
言った昴は屋上の柵に寄り掛かるようにして、月を見上げた。
月は蒼白く灯っている。
不意に昴は思った。
己は蒼白く光る月に叫ぶ哀れな犬なのだと。
16:JK[saga]
2011/12/15(木) 19:27:11.64 ID:fJUeZbYv0
自分の答えに満足して、昴は頷く。
そうだ。昴は浄化を望んでいる。
死によって、全ての罪悪を消失させてしまいたいのだ。
されど、月夜叉は昴の予想もしていなかった言葉を返した。
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