過去ログ - まどか「勇気を」
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315:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:26:34.93 ID:83RZktFxo


「また病室がもぬけの殻だと連絡を受けて、勘を頼りに張り込んでいたのですが」


以下略



316:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:28:24.82 ID:83RZktFxo

私を見てはいるものの、きっとその言葉はまどかとさやかに向けられているもの。
だから私は何も言わず、委ねるように一歩下がる。

二人の横顔に迷いはない。
以下略



317:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:29:36.82 ID:83RZktFxo

巴家のインターフォンを押しても反応はなく。
鍵を開けて入ってみれば、何故か佐倉杏子が、一人膝を抱えて眠っていた。

眠っている場所は廊下。
以下略



318:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:30:25.45 ID:83RZktFxo

そのまどかの一言で、杏子の空気が変わった。
被っていた毛布を放り出し、髪をまとめることもせず、魔法少女へと変身して。
見せる表情は、怒り。

以下略



319:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:31:31.88 ID:83RZktFxo

魔法少女の事実を知って、その結末に絶望して、といったところだろうか。
最悪の事態に発展していないのが不思議になるくらいだった。
まどかの言葉は止まらない。
なすべきことを見つけた彼女は、とても勇敢で、優しかった。
以下略



320:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:32:28.79 ID:83RZktFxo

部屋の中では、巴マミが眠っていた。
とても穏やかな顔をして。
起こしてはいけないと、そう思わせるような雰囲気を纏って。
そんな彼女を見て固まる私をよそにして。
以下略



321:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:33:07.55 ID:83RZktFxo

そう言ってまどかは、巴マミの手を取った。
取った手を握って目を瞑る。
それしか出来ないとしても、出来ることはすべてやるんだと言わんばかりに。
その手に重なる手が二つ。
以下略



322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:34:09.30 ID:83RZktFxo

そしてそれは間違いだったと、思い知った。
諦めていれば傷つかないなど、大嘘だった。
彼女の死に直面するたびに、私は荒れて、でもその全てを無理矢理に押し殺していた。
どうでもいいのだから問題ないと、そんなことを言い聞かせていた。
以下略



323:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:36:42.86 ID:83RZktFxo

志筑仁美は関わらないと言った。
だから残っているのは、杏子。

彼女もまた、こちらへと歩いてきた。
以下略



324:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/11(水) 00:37:40.91 ID:83RZktFxo

甘えに甘えたその言葉は、きっと昔の私ではとても言えないのだろう。
視線は巴マミに向けて動かさないから、杏子がどう反応したかは見えない。
そんな甘えに対する彼女の返事は少し経ってからだった。

以下略



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