497:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:52:01.87 ID:rzsgqDp00
私は口を開いて、次の想いを伝えようとしたけど、
その言葉は唯に先に言葉を言われる事で遮られてしまった。
これ以上唯に無理はさせたくなかったけど……、
でも、唯にも自分の想いを言葉にさせてやらなきゃ、私の一方的な押し付けになるとも思った。
私が私の想いを伝えたいように、唯だって唯の想いを私達に届けたいに違いないんだから。
498:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:52:51.44 ID:rzsgqDp00
それは唯の想い。
唯の悲痛な想い。
皆の事を大事に思って、皆の事を考えられるからこそ感じてしまう唯の痛みだ。
大切な物が沢山あるからこそ、人の何倍も感じてしまう胸の痛みなんだろう。
でも……、唯のその痛みは分かるけど、それを認めるわけにはいかなかった。
499:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:53:33.68 ID:rzsgqDp00
「でも、私が生きてたら……、皆、元の世界に……戻れないんだよ?
それに元の世界の私は……、
きっと……、もう目を覚ませられないと思うんだ……。
ここに居る私こそ……、本当の意味で……夢みたいな物なんだよ……。
皆を悲しませて、これからも不安にさせちゃう……迷惑な子なんだよ……?
500:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:54:03.40 ID:rzsgqDp00
「……正直に言うよ、唯。
本当は怖い。すっげー怖い……。
和達の事を思い出すのもそうだし、この先、皆と離れ離れになるかもって事もさ……。
それは唯の夢の世界に来てからって話じゃない。
唯が目覚めなくなるずっと前から、大学に入ってから、それをずっと考えてた。
501:にゃんこ[saga]
2012/06/01(金) 18:55:04.44 ID:rzsgqDp00
今回はここまでです。
久しぶりなのでちょっと長くなってしまいました。
502:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]
2012/06/02(土) 09:21:17.96 ID:i9xArtjvo
え、ちょっとこの切れ方だと唯は…
でもこっから冒頭のやつがあるわけだしなー、どうなるんだろ
冒頭も皆で手を繋いでて、だけど音楽にすら疑問感じてるから幸せそうでそうでもない印象なんだよね
とりあえず乙でした
503:にゃんこ[saga]
2012/06/03(日) 17:34:57.37 ID:w9A0afgF0
◎
504:にゃんこ[saga]
2012/06/03(日) 17:35:35.50 ID:w9A0afgF0
「そう……だな……」
「ねえ……」
505:にゃんこ[saga]
2012/06/03(日) 17:36:17.56 ID:w9A0afgF0
「ごめんよ、りっちゃんー!
心配掛けてごめんよ、りっちゃんー!
だから、そういう扱いはやめておくれよー……!」
506:にゃんこ[saga]
2012/06/03(日) 17:37:08.20 ID:w9A0afgF0
それにしても、唯が目覚めた時の気まずさったら何とも言えなかったな。
あれだけ皆が自分の想いを伝え合ってた時に、それが中断されちゃったんだ。
唯を含めた全員が不完全燃焼で、気恥ずかしい空気だけが漂ってた。
真面目な話をしてたはずなのに、どうにも決まらないんだよな、私達は……。
でも、それでよかったんだ、って私は何となく思ってる。
507:にゃんこ[saga]
2012/06/03(日) 17:38:40.70 ID:w9A0afgF0
だけど、心配させたお仕置きくらいはしてやってもいいだろう。
私は唯の頭に軽くチョップしてやると、のこぎりみたいに前後に動かしてやった。
こんなチョップをしてやるのも、そういえば凄く久し振りだ。
手を動かしながら、言ってやる。
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