過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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964:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:49:03.63 ID:hlIYQLnr0
グズリ、と硲が掴んでいたトレーラーのハンドルが、
墨汁のように崩れて散らばった。

体中を真っ黒な物体に覆われ、
硲は自分がそこに沈み込んでいくのを感じた。
以下略



965:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:49:37.34 ID:hlIYQLnr0
落下し始めながら周りを見回し、
しかし彼は唖然とした。

辺り一面真っ黒だ。

以下略



966:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:50:16.08 ID:hlIYQLnr0
既成概念自体を反転させているかのような、
そんな違和感を感じる。

物理攻撃ではない。

以下略



967:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:50:54.75 ID:hlIYQLnr0
それもまたいいかもしれない。

――僕は頑張った。

でも、助けることが出来なかったよ。
以下略



968:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:51:29.27 ID:hlIYQLnr0
その隣に泉がいた。

涙が一瞬だけ硲の方を見る。

硲は、そこでハッとして慌てて体を反転させた。
以下略



969:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:52:12.00 ID:hlIYQLnr0
二人を抱えて、硲はまた空中を掻き消えると、
できるだけ離れた場所に出現しようと念じてから着地した。

しかし硲がそう思っていただけだったようで、
大して先ほどと離れていない場所に出現していた。
以下略



970:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:52:48.42 ID:hlIYQLnr0
半径十キロ程の球体空間に閉じ込められていた。

これでは、逃げ場がない。

自分の能力では、
以下略



971:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:53:17.78 ID:hlIYQLnr0
「姉さん!」

愛寡と更紗を抱きしめながら、
硲は前方の光る空間に向かって怒鳴った。

以下略



972:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:53:55.71 ID:hlIYQLnr0


「見つけた……チェックメイトだ」

硲は、意識の外で泉の声を聞いた気がした。
以下略



973:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:54:34.73 ID:hlIYQLnr0
「お前の負けだ。
まぁ……千三十五回も俺を殺せば充分だろう。
気は済まねぇだろうが、俺はもう腹一杯だ」

泉は右手を伸ばして、ギリギリと音を立てて、
以下略



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