過去ログ - おっさんがハッピーシンセサイザーを踊るまでに至る長い経緯(勝手な妄想)
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 17:55:59.82 ID:tqalGdHs0
半年前俺、渡辺 純一(わたなべ じゅんいち)の親友であり、師匠とも呼べる人が死んだ。
居眠りトラックに轢かれて、夫婦揃って帰らぬ人となった。
師匠は俺が幼い頃から色々世話を焼いてくれた人だ。お互い片親で家が近かったこともあり、
いつも面倒を見てくれるその人を俺は兄のように慕っていた。
師匠が家庭を持つようになってからもよくお邪魔させてもらっていたし、
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 17:59:26.29 ID:tqalGdHs0
目を覚ましたのはインターホンの音だった。ヤバイ、ヤバイ!
仕事の関係上休みが少なく時間がほとんど無いせいで迎える準備が終わっていない。
部屋造りすら終えていない、ベッド、タンス、クローゼットなど家具の設置が何とか終わっているだけで、
テレビ、レコーダー、パソコン、ステレオなどの電化製品は量販店で買ってダンボールに入ったまま積まれている。
とにかく出なければいけない。どうしようと思いながらも扉を開ける。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 18:03:44.82 ID:tqalGdHs0
「いきなりで悪いんだけど、休みがとれなくて時間が無いから今日はハードスケジュールになるけどいい?」

そう、今日中に全て生活に関する準備をしなければならない。
会社の部下が私立高校の理事長の知り合いで編入させて貰え、学校関係は何とかなった。
本当はコネで0点でも編入出来たのだが、恭子は合格点をはるかに上回る点数を叩き出し、
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 18:06:44.77 ID:tqalGdHs0
とりあえず、すぐに必要なのが通学用の自転車、いつでも連絡が取れるようにする為に携帯電話の契約。
学校制服の引き取り、カバンや靴、後は日用雑貨、そんなところか、とりあえずは。
俺たちは1BOXである愛車のゲンちゃんに乗り込み全てが揃う大型ショッピングセンターに向かった。
そして朝飯を食ってない事を思い出し、まずはケータイショップでパンフをかっさらいフードコートでモーニングを食べながら機種選びをすることにした。

以下略



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2012/02/20(月) 18:11:10.06 ID:tqalGdHs0
「俺、ちょっと一時間くらいいい?仕事関係で見たいものあるから。このお金で他の生活に必要なもの買ってきな、お釣りとかいらないから。終わったらさっき買ったケータイで電話して」

「こ、こんなにいらないです。私そんな、大丈夫ですから」

何が大丈夫なのかはわからないが、必死に返そうとするも俺は受け取らない。
以下略



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2012/02/20(月) 18:13:06.34 ID:tqalGdHs0
日が暮れる頃にマンションへ戻った俺たちは買ったものを運び、家に入る時に俺は大声でただいま!と言う。

「・・・・・た、ただいま」

嬉しかった。朝言ったことを覚えていてくれたんだ。
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 19:31:16.73 ID:tqalGdHs0
二人の生活がスタートしてひと月ほどが経過した。
多少戸惑う事もあるけれど、何とかそれ程問題なく過ごせている。
まあ、彼女の遠慮癖はあまり変わらないし、仕事で遅くなるから先に食べていいと言っているのに俺が帰るまで待っているので、
もう少し我侭なところを見せてもいいんじゃないかと思う。
今日も二人の晩飯は9時を過ぎてからだ。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 19:32:58.15 ID:tqalGdHs0
来たかー、来たのかー。
こういうのはもうちょっと後に来るべきイベントじゃねえのかよ!
あれだろ、金髪っつぁんで耳ピアスィーなヤツがガムをくっちゃくっちゃしながら、
「あー、どうも」と言うんだろ。
彼氏ジャン!それ絶対彼氏だよ。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 19:36:22.61 ID:tqalGdHs0
翌日会社の昼休み、早く上がる為に俺は休憩なしで作業を行っていた。

「ナベさん、エライ気合じゃないですか」

部下の一人である木下 直樹(きのした なおき)だ。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 19:38:46.34 ID:tqalGdHs0
「ただいまー」

「あ、おじさん。今日は早いですね、おかえりなさい」

ぱたぱたと駆け寄ってきた恭子が出迎えてくれた。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 19:41:41.85 ID:tqalGdHs0
速攻で着替えを済ませ、準備を済ませた二人をゲンちゃんに乗せると車で15分くらいのところにある庶民的には高級といえるだろう焼肉店へ向かう。
大人だと一人万単位くらい消費する結構な店だが、こんな機会は滅多にないだろうからケチらない。

「ねー、ねー、キョウ、何でこの車ゲンちゃんっていうの?」

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