過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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261:すべての人間は――[saga]
2012/05/20(日) 21:51:54.18 ID:zQfIGP0D0

「この端末をポチッとすれば、生中継で気になるあの子と憎いアイツの今に迫れるぜい、カミやん?」

「……吹寄、黄泉川先生呼んで来てくれないか? 盗撮魔が約一名、先生のお縄を頂戴したがってますってさ」

以下略



262:すべての人間は――[saga]
2012/05/20(日) 21:54:44.60 ID:zQfIGP0D0

「どれどれー? これでカミやんに男の勝負を挑んだっちゅー、無謀な勇者の勇姿が見られるん?」

「名前は確か。ステイル=マグヌスだった。と思う」

以下略



263:すべての人間は――[saga]
2012/05/20(日) 21:56:03.47 ID:zQfIGP0D0

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


この教会を訪れるのも、都合四度目となった。
以下略



264:すべての人間は――[saga]
2012/05/20(日) 21:58:34.33 ID:zQfIGP0D0

「この上なく困った男に惚れてしまったものだね、君も」

「それに関しては、全面的に同意しておくんだよ」

以下略



265:すべての人間は――[saga]
2012/05/20(日) 22:00:07.76 ID:zQfIGP0D0

つかつか、という迷いない足取りが祭壇の踏み板を掻き鳴らす。
ステイルがこちらに歩み寄ってくる。
長身と黒い神父服の陰に隠れて、その大きな手のひらに握られているであろう「贈り物」の正体は確認できなかった。

以下略



266:すべての人間は――[saga]
2012/05/20(日) 22:02:06.84 ID:zQfIGP0D0

苦笑いとともに提示された妥協案は、インデックスの心の内側をほぼ完璧に見通したものだった。
妥協させてしまった、という事実が羞恥をくすぐる。
一方で見透かされたという現実が不快感を煽ってこないことに、インデックスは驚きを禁じえなかった。

以下略



267:――――[saga]
2012/05/20(日) 22:04:04.29 ID:zQfIGP0D0

ふいに、瞼の裏側の闇が弾けるように白んだ。
足下がもつれて倒れ込んでしまいそうになるのを、存外逞しい腕に抱きとめられた。
目を閉じているのに立ちくらみとは、おかしな話ではないか。

以下略



268:――――[saga]
2012/05/20(日) 22:05:13.27 ID:zQfIGP0D0

「気が付いているかい、インデックス? 君が一切の警戒心を解き放って、この僕を、この距離まで近づけたのは、これが初めてのことなんだよ」


ステイルの声色に“予定調和”の響きが織り込まれているという、直視しがたい事実だった。
以下略



269:――――[saga]
2012/05/20(日) 22:07:05.16 ID:zQfIGP0D0

チッ、と火花の散る音。
鼻孔を不愉快に刺激する、眉をひそめたくなる臭気。
視界の先で揺れる一条の白煙。

以下略



270:――どす汚れている[saga]
2012/05/20(日) 22:08:03.52 ID:zQfIGP0D0





以下略



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