過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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204:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:46:52.27 ID:+6h/+PqS0
その視線を浴びて、少女がますます小さくなる。

自殺願望というよりは、
何かに怯えているような……。

以下略



205:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:47:51.00 ID:+6h/+PqS0
――霧の反応は、当然だった。

今の時代、医療技術の進歩により、
先天的な障害を持って生まれる人間は、
殆どいないと言ってもいい。
以下略



206:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:48:43.27 ID:+6h/+PqS0
以上のような理由で、あくまで通常に
「バーリェは普通は五体満足である」という概念が、
彼女達にはある。

それ以前に、事前の睡眠学習でこのような例が
以下略



207:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:50:17.43 ID:+6h/+PqS0
「個人的感情だ。
俺は、お前に安易に命令したりはしないよ」

「……では、お帰りください。
私は見た通りの体です。どこの誰かは存じませんが、
以下略



208:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:51:46.13 ID:+6h/+PqS0
「お帰りください……」

小さく震えながら少女が言う。

今にも泣き出しそうだ。
以下略



209:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:54:09.99 ID:+6h/+PqS0
少女は「信じられない」と言った顔で
絆をポカンと見てから、しばらくしてまた俯いてしまった。

絆は彼女の頭から手を離し、続けた。

以下略



210:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:54:50.60 ID:+6h/+PqS0
思わず聞き返した絆と目を合わせないように
しながら、彼女は続けて言った。

「私は死ぬために創られました
……その時が来れば、あなたの命令で即座に死にます。
以下略



211:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:55:34.59 ID:+6h/+PqS0
この子は……。

自分の境遇、いや、自分の「存在」
それ自体に絶望しているのか。

以下略



212:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:56:12.47 ID:+6h/+PqS0
絆は、そこで圭の言葉を強く否定した。

圭は口をつぐんで唇を噛んだ。

押し黙ってしまった彼女の左手を握り、絆は言った。
以下略



213:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:56:54.28 ID:+6h/+PqS0
意外そうに圭が言う。

手招きされて、
霧は顔を引きつらせながら近づいてきた。

以下略



214:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/27(火) 19:57:32.32 ID:+6h/+PqS0
そして上下に何度か振る。

「よろしくお願いします! 私は霧。
これから一緒に暮らすことになります。
楽しく過ごしましょう!」
以下略



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