過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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445:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:00:59.72 ID:sVh0F2PK0
「ベルベットバンカーヲ使用シマス」

AIのナビが、Gに悲鳴を上げた
雪達の声を掻き消すように響く。

以下略



446:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:01:42.98 ID:sVh0F2PK0
戦劫王の腕から、音を立てて
円柱のような物体がいくつも飛び出した。

それが、圭が操縦桿から手を離し、
銃座型発射装置の引き金を引いた瞬間、
以下略



447:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:02:31.75 ID:sVh0F2PK0
戦劫王が突き刺さり、池に全力で
石を投げつけたかのように、砂が噴き上がる。

右足が砕け散った戦劫王に対して、
大恒王も一筋の光となると、
以下略



448:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:03:13.83 ID:sVh0F2PK0
右腕も同様だった。

まるで現実世界の圭のように、
左腕だけが残った機体が、
その残った腕を振りかぶってから開く。
以下略



449:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:03:55.21 ID:sVh0F2PK0
AIの声が淡々と響いた。

「生成完了シマシタ。広範囲極破壊兵器、
『メルレダンデ』、撃テマス。最終認証ヲ願イマス」

以下略



450:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:04:33.68 ID:sVh0F2PK0
眼下が、真っ白に光った。

大恒王が翼を翻して、今度は上に急上昇する。

絆の喉に、胃の中身が逆流した。
以下略



451:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:05:18.16 ID:sVh0F2PK0
砂も、空気も、空間も。

全てが半径十キロ四方ほどの空間が、
中心部に向けて圧縮される。

以下略



452:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:05:57.80 ID:sVh0F2PK0
絆は鼻血で真っ赤になった手でベルトを外すと、
骨が浮くほどの力で操縦桿を
握り締めている圭に飛びついた。

「やめろ! 圭、やめるんだ!」
以下略



453:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:06:31.52 ID:sVh0F2PK0
「うう……ううう!」

そこで圭が、いきなり苦しそうな顔になり体を丸めた。

彼女の操縦を離れた大恒王が、急速に落下を始める。
以下略



454:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:07:06.36 ID:sVh0F2PK0
彼女達のエネルギーにより補助電源が働き、
大恒王が補助ブースターを点火させながら、
凄まじい勢いで、腰から砂地に着地した。

その左手に浮かび上がっていた灰色の球体が、
以下略



455:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/07(土) 20:07:47.60 ID:sVh0F2PK0
その惨状に唖然とした絆から、
数百メートル離れた空間が揺らめいた。

体中各部から火を吹き上げて、
右足と両腕がなくなり、
以下略



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