過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
1- 20
494:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:20:02.53 ID:MxHNRHcq0
6.天に空にあの場所に

雪のように、灰が舞っていた。

空から幾万もの粒子が舞い落ちてくる。
以下略



495:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:20:48.75 ID:MxHNRHcq0
動かない彼女。

鼓動を止めた彼女に、俺は静かに言った。

「帰ったら……みんながいるんだ。みんな、
以下略



496:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:21:24.07 ID:MxHNRHcq0
この子が、何であろうと構わない。

たとえそれが、存在することが許されないもので
あったとしても、俺はそんなことを問題にはしない。

以下略



497:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:21:54.57 ID:MxHNRHcq0
ただ、守りたかっただけなんだ。

ただ、お前達と一緒に暮らしたかっただけなんだ。

でも、それは。
以下略



498:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:22:35.07 ID:MxHNRHcq0
だからもう、苦しい思いはしなくていいんだよ。

もうお前達のように、
つらい思いをする子はいないんだ。

以下略



499:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:23:16.76 ID:MxHNRHcq0


車椅子に乗せられた絆が、
渚に押してもらいながら病室に入る。

以下略



500:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:23:59.51 ID:MxHNRHcq0
「言葉は分かるか? 
ここはどこだか、理解できているか?」

「勿論です、絆特務官様。私はT325番です。
以前の記憶は、S678番より継承しております。
以下略



501:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:24:32.50 ID:MxHNRHcq0
「圭は、何も間違ったことはしていない。
お前も自然体でいい……これからお前のことを、
『純(じゅん)』と呼ぼう。問題はないな?」

「それがご命令ならば、そういたしましょう。
以下略



502:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:25:12.35 ID:MxHNRHcq0
繰り返した絆に、ハッとして渚は
懐に挟んでいた資料を渡した。

それに目を通している彼を見て、駈が口を開く。

以下略



503:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:26:05.73 ID:MxHNRHcq0
「七○一型AAD、つまり陽月王と
同じタイプには凍結はかかっていない。
全ての武装を積み込み、フルチューニングした
君達専用の機体をロールアウトした。
大恒王からしてみればスペックは落ちるが、
以下略



504:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/11(水) 18:26:43.34 ID:MxHNRHcq0
「…………」

「答えろ」

鉄のような声を発した絆に、
以下略



777Res/494504 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice