過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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518
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:24:01.67 ID:Y7PtevAY0
「圭お姉様は、無駄死にではございません。
私という成功作を作り出す礎(いしずえ)となれたのです。
名誉の死だと、私は思います。
隠すのは、圭お姉様に対する冒涜のような気もします」
以下略
519
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:24:40.13 ID:Y7PtevAY0
「それとこれとは無関係だと思います。
私は事実を客観的に述べているに過ぎません。
特務官様は、私達を一体何だとお考えなのでしょうか?」
責めるような純の口調に、絆は顔を上げて彼女の目を見た。
以下略
520
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:25:26.80 ID:Y7PtevAY0
「私達は、人間ではありません。
人間になろうとしても、人間にはなれません。
特務官様がいくら頑張っても、私達は私達以上の
ものになることはできないのです。
あなたが仰っていることは、
以下略
521
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:26:24.58 ID:Y7PtevAY0
だから今更それを繰り返されたところで、
何を感じるでもなかった。
しかし絆は、「誰かに怒られる」という経験を、
産まれてこの方、殆どしたことがなかった。
以下略
522
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:26:59.00 ID:Y7PtevAY0
しかしそれを改めてはっきりと、
他ならぬバーリェの口から言われると、
また違う威圧感があった。
「…………お前は、死にたいのか?」
以下略
523
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:27:41.35 ID:Y7PtevAY0
しかし、だいぶ考えた末に絆が出した言葉は、
純の言葉を否定するものだった。
純は眉をひそめて絆を見た。
以下略
524
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:28:18.91 ID:Y7PtevAY0
純はまだしばらく、釈然としなさそうに
俯いていたが、やがて小さく頷くと立ち上がった。
圭のように四肢のどこかが
欠損しているというわけではない。
以下略
525
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 19:05:23.38 ID:Y7PtevAY0
*
大型の輸送機に乗り、フォロントンまで
移動することになった絆達は、
その日の夕方に、既に出発を終えていた。
以下略
526
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 19:06:12.03 ID:Y7PtevAY0
高速で移動しているが、
内部にはたいしたGはかかっていない。
昨今の技術の進歩には舌を巻かされる。
以下略
527
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 19:06:50.66 ID:Y7PtevAY0
「どうして勝てないんですか……
私が、私がチェスで負けるなんて……」
プルプルと震えながら、霧は絆の方を見た。
以下略
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