過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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461: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2012/07/26(木) 03:03:31.86 ID:EBKYw+nEo



 マミはテーブル上のキュゥべえと向かい合い、問答を繰り返した。
 時に憤り、時に怯え、時に悲しみ、それでも涙は見せなかった。
以下略



462: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:05:23.72 ID:EBKYw+nEo

「そうよね、あなたのことだもの。その可能性を考えないはずがない。
それでも話したのだから、何か勝算があるんでしょう?」

「勝算なんて何もないよ。僕は君たちに嘘はつかない。訊かれたら答える。
以下略



463: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:08:38.47 ID:EBKYw+nEo

――何を考えているのかしら、私……。まだ魔法少女でもない鹿目さんを殺すだなんて……。

  不吉なイメージを頭を振って払うマミ。一瞬でも想像した自分が恐ろしくなる。
 勿論、そんな気はさらさらない。
以下略



464: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:10:15.43 ID:EBKYw+nEo

 だからこそ、マミはキュゥべえに言い返せなかった。事実、選択の余地はなかった。
 自分には彼を糾弾する資格がない。それ故に悔しく、それ故に歯噛みしながら黙るしかなかった。
 せめてもの反抗に、

以下略



465: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:13:51.03 ID:EBKYw+nEo
 
 その瞬間の怒り、悲しみ、苦しみは、誰より深く共感できる。
今まさに、マミは同じ苦痛を受けている。 

 ソウルジェムが黒く染まりきる時、救ってきた人たちを、
以下略



466: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:16:13.94 ID:EBKYw+nEo

「……本気かい? そんなことをすればどんな騒ぎになるか、わからない君じゃないはずだ」

「黙って……!」

以下略



467: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:18:22.18 ID:EBKYw+nEo

 キュゥべえは窓からベランダに出て、どこかに消えていった。
 だらんと垂れ下がったマミの手から零れた銃が、床に乾いた音を立てて転がる。
 にも関わらず、マミはキュゥべえが出て行った窓を虚ろに眺めていた。

以下略



468: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:19:47.93 ID:EBKYw+nEo


「ぁあああああああああ――!!」


以下略



469: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:23:38.01 ID:EBKYw+nEo



 独り席で呆けていたマミは、頬を伝う感触で我に返る。さっと目元を拭うと、指は濡れていた。
 思い出してまた自然と泣いていたのか。周囲を見回すが、幸い誰にも見られていなかったらしい。
以下略



470: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/26(木) 03:25:15.37 ID:EBKYw+nEo
ここまで。次は出来れば日曜ですが、たぶん来週
今回、冗長かとも思いましたが、念入りにしたかったので



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