過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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940
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 03:59:22.48 ID:4pqoiOsuo
その少年が今、目の前にいる。ヴァイオリンを大切そうに抱えて。
練習の疲労を漂わせながらも溌剌としているのは、今が充実しているから。
今日の反省点はどこで、明日は何の曲に挑もうか、そんなことばかり考えている。
頭の中は旋律に満ちているに違いない。
以下略
941
:
◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 04:01:45.45 ID:4pqoiOsuo
最後に、女は自分の姿を一瞥する。
その着衣は喪服のような黒一色。
まだ夜は冷え込む季節。
傘も差さずに濡れ鼠になっているにも関わらず、ちっとも寒さは感じなかった。
以下略
942
:
◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 04:04:18.63 ID:4pqoiOsuo
ドォン、という轟音と共に、少年に車が衝突。細い身体は、いとも軽々と宙を舞う。
少年は数メートルほど飛ばされて道路を滑り、止まってからもピクリとも動かない。
割れて片目になったライトが照らし出す。
以下略
943
:
◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 04:06:51.69 ID:4pqoiOsuo
くつくつと、自然に笑みが零れる。
不安、恐怖、後悔。
もちろん、それらもある。
ただ、上回る歓喜があった。爽快で、痛快だった。すべてを押し流す圧倒的な愉悦。
以下略
944
:
◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 04:11:15.30 ID:4pqoiOsuo
タガが外れたように、その後も次々と凶行を重ねていく女。
被害者は老若男女を問わず、およそ常人には無差別としか思えないだろう。
互いに、まったく関わりのない被害者たち。
以下略
945
:
◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 04:13:34.50 ID:4pqoiOsuo
その夜も女は、いつものように人を殺し、いつものように後始末をして帰宅した。
底冷えする部屋で明かりも暖房もつけず、まっすぐテーブルに向かう。
卓上にぽつんと置かれているのは、大きめなクリスタルの灰皿。
中には灰が山と積もっている。
以下略
946
:
◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 04:17:56.48 ID:4pqoiOsuo
何かが、灰皿から立ち昇った。
暗中でもはっきり視認できるのは、それが闇よりも黒いせい。
墨?
以下略
947
:
◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 04:19:24.86 ID:4pqoiOsuo
ここまで。土日月で遅れを取り戻したいと思います
妙に力が入ってしまって長くなりましたが、
今回と次回は流しても問題ないと言えばないかもしれません
原作のモロクは指でしたので、今回は手を強調
以下略
948
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/01/12(土) 12:07:24.06 ID:5Ve8BcS90
乙騎結集ゥ〜!
いやー、本編の影響ですっかり嫌われ者のKMJ君ですが・・・
上には上がいるもんだ、うん。
以下略
949
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/01/12(土) 12:40:06.78 ID:ZheMETtMo
強い人は人を傷つけない
本当に恐ろしいのは弱さを攻撃に変えた敵だって荒木先生が
950
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/01/12(土) 13:03:44.40 ID:1GciUEOQo
押切蓮介の漫画も
「どんな化け物よりも人間の方が強くて恐ろしい」つースタンスが多いな
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