過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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47: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:39:41.32 ID:h7sEMOtHo
勇者「という訳で、見に来ましたよ」

ワルキューレ「……貴様!私をここから出せ!」

勇者「いや、出せと言われて出すわけないじゃないか。……それと」
以下略



48: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:40:12.47 ID:h7sEMOtHo
勇者「……紹介しよう。俺のペットだ」

ローパー「…………」グネグネ

ワルキューレ「な、何だそれはぁっ!?」
以下略



49: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:40:44.77 ID:h7sEMOtHo
中庭にて

堕女神「また脅したのですか?」

勇者「ああ、つい面白くて。初々しくて貴重な反応だったぞ」
以下略



50: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:42:27.40 ID:h7sEMOtHo
堕女神「我が国より、数種のモンスターの群生地を挟んで北方に位置する国。彼女らは、自国をヴァルハラと呼びます」

勇者「ヴァルハラ?」

堕女神「人界で果てた戦士の魂が集う土地、とも呼び習わします。『主神』とも呼ばれる国王が治めていると」
以下略



51: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:43:02.52 ID:h7sEMOtHo



身に刺さるような寝藁の上、惰眠を貪る「彼女」。
その寝顔は、囚われの身とは思えぬほどに、美しく見える。
以下略



52: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:43:28.16 ID:h7sEMOtHo
気付けば、昨日と同じように、天井の滑車から下がるフックに吊り下げられていた。
伸びきった体は尋常ではない寒さに震え、少しでも体温を上げようと試みる。

サキュバスA「どうかしら?気が変わった?」

以下略



53: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:44:34.71 ID:h7sEMOtHo
試すような言葉を投げかけ、すぐにサキュバスAの眼は嗜虐を帯びて輝く。
真っ赤に焼けた鏝の先端は、ワルキューレの胸から下腹部にかけて彷徨う。
その度に反応を示し、明確な恐怖に瞳孔が広がっている。
今、彼女は何に震えているのか。
冷えた地下室で、それでも寝ているところに冷水を浴びせられた事にか。
以下略



54: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:45:18.78 ID:h7sEMOtHo
サキュバスA「心配なさらないで。……単なる目隠しですわ」

再び、ぱちんと指を鳴らす。
すると、魔力のコウモリが実体化し、アイマスクとなって顕現した。
ぴったりと張り付き、ワルキューレの視界を奪うそれは、もはやどうやって外すのかさえ分からない。
以下略



55: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:45:58.90 ID:h7sEMOtHo
サキュバスA「……情けないわぁ。戦乙女というのは、目を塞がれるだけで戦意喪失してしまうようですわね。
       全く、何が『戦乙女』なのやら。恥ずかしくないの?貴女」

ぴしゃりと冷たく言い放つと、ワルキューレの体が僅かに揺れた。
最後に残っていたプライドの欠片すら、踏み潰されたかのようだ。
以下略



56: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:46:33.50 ID:h7sEMOtHo
ワルキューレ「嫌、あぁぁーーーっ!!」

割れ目の上に異物を感じた瞬間、体が大きく反れ、鎖を揺らし、伝わった振動で滑車が軋んだ。
最悪の想定が、現実になってしまった。
絶望、いやその先へと到達してしまった事に喪失感が心を埋め尽くす。
以下略



57: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:47:01.67 ID:h7sEMOtHo
簡単で、そして心底意地の悪いトリックだ。
要するに――焼き鏝からは、熱など失われていたのだ。
裾をめくり上げ始める直前から、焼き鏝から熱を奪った。
本来ならば不可能な技ではあるが、そもそもサキュバスAの魔力を注入していたからであり、
その気になれば一瞬で冷却する事ができる。
以下略



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