過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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2012/04/24(火) 23:27:47.96 ID:qSbSwrSBo
◇
トンボは「ときどきは休みたかった」と言った。「そっちと一緒だよ」とも言った。
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2012/04/24(火) 23:28:35.06 ID:qSbSwrSBo
ただぼんやりと過ごす。これはなかなかの苦行だ。
他の人間は、熱心に部活動に打ち込んだり、勉強に励んだり、あるいは友人関係や恋愛に夢中になったりしている。
そんな有意義な時間の過ごし方を外側からぼんやりと見ていると、強い不安や焦燥に駆られる。
以下略
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2012/04/24(火) 23:30:43.58 ID:qSbSwrSBo
◇
俺は校舎の屋上に寝転がっていた。太陽が燦々と輝き、空は青く、遥かまで澄んでいる。
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2012/04/24(火) 23:31:32.91 ID:qSbSwrSBo
ここにいる限り、俺はずっとひとりきりだ。孤独というものはある種の安心を伴う。
闖入者がいるとすれば――おそらくは、鳥か虫か。あるいは、もっと別な何かだけだろう。
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2012/04/24(火) 23:33:17.06 ID:qSbSwrSBo
それでも俺は、スズメに対して可能なかぎり正直であることを心掛けている。
なぜだったかは忘れてしまった。……近頃はずっとこうだ。自分がいつから屋上にいるのかさえ判然としない。分からないことが多すぎる。
俺は立ち上がって、制服を叩いて埃を落とした。
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2012/04/24(火) 23:33:46.78 ID:qSbSwrSBo
◇
「例の噂、聞いてない奴はいるか?」
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2012/04/24(火) 23:34:25.64 ID:qSbSwrSBo
ハカセは呆れたような溜め息をついた。
「シラノ、お前、友達いないのか」
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2012/04/24(火) 23:35:34.18 ID:qSbSwrSBo
「失礼な」
彼女はハカセの言葉に眉をひそめた。
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2012/04/24(火) 23:36:01.14 ID:qSbSwrSBo
彼女の言ったことは半分くらいは本当だ。
たしかに彼女は、教室では二人の女子としか会話しない。けれどそれは浮いているわけではなく、敬遠されているのだ。
学年の中でも断トツの容姿を誇るシラノとその友人ふたりは、女子の中でどう扱われているかはしらないが、男子の中ではかなりの人気者だ。
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2012/04/24(火) 23:37:11.25 ID:qSbSwrSBo
「お前ら、もうちょっと社交的になれよ」
「わたしはいつでも社交的なつもりですよ。誰でも話しかけてくださいって感じです」
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2012/04/24(火) 23:38:06.50 ID:qSbSwrSBo
「お前は知ってるか」
ハカセはトンボに水を向けた。
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