312: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:20:58.44 ID:qFLkEode0
313: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:21:34.25 ID:qFLkEode0
初春「ひっ!?」
一瞬、全身をびくつかせた。
顔を引き攣らせながら、一歩、また一歩と後ろずさる。
314: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:22:38.31 ID:qFLkEode0
見たところ、中高生の男子といったところだった。
金色に近いぐらいに茶色に染めた髪を、カチューシャでかきあげていて。
緑のウインドブレーカーの上に羽織られているボタンのない紺の学ランにズボン。
両人とも知らない学校の制服だ。
315: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:23:54.56 ID:qFLkEode0
黒崎(……床を踏み外して階下に落ちた……とかな……)
考えられないことではない。
316: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:25:32.23 ID:qFLkEode0
黒崎「…………」
それ以上――何も言えなかった。
317: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:26:34.97 ID:qFLkEode0
黒崎(まさか……あの児童霊とかに追われていたっつーのか!?)
入ってきた出入口に、ふと目を向ける。
誰かが入ってくることはおろか、空気が流れ込む気配すらない。
318: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:27:15.85 ID:qFLkEode0
初春「……で……」
震えた唇を微かに動かしていた。
319: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:28:12.14 ID:qFLkEode0
壊れたイーゼル。
その向こうに広がっている、図工室の光景。
薄暗い照明に照らされた、赤く塗りたくられたキャンバスが載せられた、いくつかのイーゼル。
320: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:28:52.47 ID:qFLkEode0
初春「……ないで……しぃ……」
321: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:29:45.45 ID:qFLkEode0
322: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2013/02/04(月) 04:30:28.26 ID:qFLkEode0
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