過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」 2
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1:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:01:28.57 ID:J+4mAWs60
魔法少女系、オリジナルの長編小説です。
残虐表現などを多く含みます。
R18指定程度と思っていただければ幸いです。

3スレ目になります。
第二章の24話途中からの投稿です。
前からお読み頂いたほうが楽しんでいただけるかと思います。
勿論新規の方も大歓迎です。

第一章(前々スレ)はこちらです(原題:鐵鋼兵装エリクシアの天使)
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第二章(前スレ)の24話途中まではこちらです。
ex14.vip2ch.com

各キャラなどの解説があるWikiはこちらです。
第一章Wiki:ss.vip2ch.com
第二章Wiki:ss.vip2ch.com

救いのない悲しいお話、お付き合い頂けましたら幸いです。

SSWiki : ss.vip2ch.com(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)



2:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:07:37.31 ID:J+4mAWs60
――記憶の凍結?

そんな能力の使い道、聞いたことがない。

唖然とした硲の目の前で、涙は何かをブツブツと呟きながら、
以下略



3:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:08:20.12 ID:J+4mAWs60
「しばらくは赤ん坊と同じになるよ。
記憶を全て消したわけだからね」

「新しい人格を与える訳か……」

以下略



4:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:09:09.05 ID:J+4mAWs60
姉は振り返って頷いた。

「うん。別に殺さなくてもいいでしょ」

「エリクシアが洗脳してまで送り込んできた魔法使いだよ
以下略



5:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:10:02.36 ID:J+4mAWs60
「お前らしくないな……随分と苛立ってるみたいだが、
そんなに死んだのが気に食わなかったのか? 
余裕がなかったから
お前達に認識させちまったのは悪かったが……」

以下略



6:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:10:49.43 ID:J+4mAWs60
押し殺した声でそう言われ、
涙はきょとんとして自分を指さした。

「あたし?」

以下略



7:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:11:35.55 ID:J+4mAWs60
そして背後の瓦礫に力なく寄りかかって俯く。

「そうかよ……」

「…………」
以下略



8:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:12:25.04 ID:J+4mAWs60
「大人は他人の安い挑発になんて乗らないよ」

「挑発になんて乗ってない! 僕は……」

「僕は僕はって、あんたは自分のことしか言わないね。
以下略



9:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:13:11.31 ID:J+4mAWs60
「は、は、はざま……にいさ、ま」

そこで、今までずっと黙っていた
愛寡がどもりながら口を開いた。

以下略



10:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:13:50.37 ID:J+4mAWs60
そういう風に他人に言われたのは、初めてのことだった。

愛寡は手を伸ばして、硲の服の袖を引いた。

「行か……な、ないで…………」
以下略



11:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:14:27.17 ID:J+4mAWs60
泉は悪くない。

悪いのは……。

そう、敢えて言うならば悪いのは自分。
以下略



12:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:15:19.71 ID:J+4mAWs60
「あたしに。兄さんに。みんなに感謝しなきゃ。
あんたが今こうしてここにいれるのは、
少なくともみんなのおかげなんだから」

「…………」
以下略



13:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:15:58.53 ID:J+4mAWs60
「姉さ……」

涙を呼び止めようとして、
しかし硲はまた服の袖を引かれて言葉を止めた。

以下略



14:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:16:32.46 ID:J+4mAWs60
「…………」

「トレーラーの運転だって、
兄さんは長いことしてないから忘れてるだろ
……僕がいなきゃだめだ」
以下略



15:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:17:43.94 ID:J+4mAWs60


「お姉ちゃんは駄目ね……
核が完全に破壊されてる。残念だけど、もう……」

以下略



16:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:18:25.91 ID:J+4mAWs60
「目を……目を、開け…………開けて……」

「愛姉ェ。もう涙姉は死んデマス。あまり触らナイ方がイイ」

功刀が腕組みをしながら静かに言う。
以下略



17:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:19:16.32 ID:J+4mAWs60
断言した功刀の言葉に殴りつけられたかのように、
愛寡はよろめいて、呆然と座り込んだ。

「お兄ちゃん、それくらいにした方が……」

以下略



18:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:20:04.81 ID:J+4mAWs60
「後どれくらいで泉兄ちゃんは覚醒するの?」

「二時間アレば、何とカ……」

そう言った功刀の目に、泣き崩れていた更紗が
以下略



19:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:20:45.64 ID:J+4mAWs60
しかし津雪が前に進み出て首を振る。

「功刀兄ちゃんは悪くないわ。
客観的事実を述べているまでよ」

以下略



20:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:21:36.58 ID:J+4mAWs60
功刀の冷静な声を聞いて、途端に更紗の目から光が消えた。

わななきながらふらついて、更紗はその場にまた崩れ落ちた。

「……あとはあの裏切り者が情報を喋ってくれるかどうかね」
以下略



21:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:22:20.32 ID:J+4mAWs60
「私達は失敗したわ……誰がとは言えないけど、
それだけは確かよ。甘かった。
涙姉ちゃんが助けてくれなければ、私達は全滅してた……」

全員が黙って津雪を見る。
以下略



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