55:×菊池、○菊地[saga]
2012/05/27(日) 21:35:42.08 ID:ErBideRw0
  
 冗談のつもりで柄に手をかけようと、 
 真之丞はしたのだが、 
 そうする前に強烈な一閃が右手の甲をぴしと叩いた。 
  
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:37:37.68 ID:ErBideRw0
  
 鉄扇を手に取る。 
  
 「それでは」 
  
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:39:17.04 ID:ErBideRw0
  
 そうはなりませんな、 
 と千早太が呟くのが聞こえた。 
  
 だが、久しぶりに母に抱かれたことで、 
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:41:07.96 ID:ErBideRw0
  
 三 
  
 例の話の長屋に着くころには二人とも汗ばんでいた。 
  
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:43:28.17 ID:ErBideRw0
  
 「一目見てわかる、 
 あれは普通ではないな」 
 隣の千早太が当然のことを言う。 
  
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/27(日) 21:44:35.91 ID:hnQOEx4So
 きてれう 
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:45:24.74 ID:ErBideRw0
  
 千早太が小声で言う。 
 「使うなら、鉄扇ではなくて、そこのまな板が良いぞ」 
  
 うるさいやつだと思いながら、 
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:50:18.93 ID:ErBideRw0
  
 「終わったか?」 
  
 「どうするのだ、これは?」 
  
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:54:09.49 ID:ErBideRw0
  
 「ほら、真」 
 と言い、こちらを見る。 
  
 「あ、ああ……。 
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:56:27.24 ID:ErBideRw0
  
 「そういうことでございましたら、 
 ありがたく頂戴いたします」 
 声は抑えているが、余程嬉しかったのであろう、 
 その顔には涙がとめどなく流れていた。 
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/27(日) 21:58:33.53 ID:ErBideRw0
  
 四 
  
 「と、いうことがございましてな」 
  
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