過去ログ - 夢子「私とあいつの」涼「ありふれた1日」
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◆dj46uVZbVI
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2012/07/02(月) 21:04:41.29 ID:Nhz4iWOw0
美味しそうな匂い、軽快な鼻歌。私たちの朝は、ここから始まる。
いや、私のかしら。だってあいつはもう起きているから。
涼「〜♪」
夢子「……ん」
意識は覚醒していく。そして、モヤのかかった世界から、あいつの姿がはっきりと見えてくる。
涼「あっ、夢子ちゃん。おはよう!」
夢子「おはよう……、涼……」
ダサい眼鏡に、緑色のパジャマ。エプロンが妙に似合って、癖っ毛は跳ねていて、どことなく幼さを感じさせる、私の旦那様。
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2
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:06:12.62 ID:Nhz4iWOw0
涼「ご飯もうすぐできるからね」
夢子「あっ、うん……。今起きる……」
涼「えっ、ちょ……」
以下略
3
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:07:51.96 ID:Nhz4iWOw0
涼「悪意はないんだよー!!」
夢子「そうならそうと言いなさいよ!! うぅ、全部見られちゃった……」
涼「今更だよね!!」
以下略
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:08:32.76 ID:Nhz4iWOw0
涼「じゃ、じゃあ朝ご飯食べようか」
夢子「涼、忘れてるわよ」
涼「忘れてる? あっ、そうだね」
以下略
5
:
◆dj46uVZbVI
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2012/07/02(月) 21:10:24.37 ID:Nhz4iWOw0
りょうゆめ『いただきます』
椅子に座って、朝ごはん。今日のメニューは洋風だ。
涼「どうかな?」
以下略
6
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:12:02.32 ID:Nhz4iWOw0
夢子「ご馳走様でした!」
涼「お粗末様でした。お皿貸して」
皿を洗おうと、重ねる。私はそれを手で静止する。
以下略
7
:
◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:14:49.58 ID:Nhz4iWOw0
夢子「皿洗いが出来なくて、奥様名乗れるかっての!」
ガシャン!
夢子「あっ」
以下略
8
:
◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:15:57.14 ID:Nhz4iWOw0
涼「ほらっ、こうやれば汚れも落ちるよ」
夢子「うぅ」
涼の吐息を感じる。耳元でささやかれると、力が抜けてしまう。涼は私専門の魔法使いなんだと、不意に思った。
以下略
9
:
◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:17:31.72 ID:Nhz4iWOw0
涼「今日さ、お休みじゃんか」
夢子「そうね。久方ぶりのね」
涼「そして僕もお休みだ。だからさ……、あっ、もしかして疲れてた? だったら家でダラダラするのも悪くないかなーって」
以下略
10
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:19:12.72 ID:Nhz4iWOw0
夢子「無理するのもダメね」
流石にこの歳でへそ出しルックはハッスルしすぎかしら? にしても……。
夢子「ドロンパはないわよね……」
以下略
11
:
◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:21:28.06 ID:sOyGOXkd0
夢子「涼、着替え終わったわよー。って何やってるのよ」
涼「えっと、少し待ってて」
夢子「急かしといてそれはないんじゃない?」
以下略
12
:
◆dj46uVZbVI
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2012/07/02(月) 21:22:58.24 ID:Nhz4iWOw0
涼「うーん、そうだね。公園に行こうよ」
夢子「公園? あぁ、あそこね」
昔私が自主レッスンしていた公園ね。そう言えば、こいつとの初デートもそこだったっけ。
以下略
13
:
◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:26:13.26 ID:aAiZhg6n0
涼「僕が夢子ちゃんを説得しに行ったのも、ここだったっけ?」
夢子「まだ覚えてたの、それ?」
涼「僕は夢子ちゃんのことなら、何でも知っているよ」
以下略
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:27:58.59 ID:aAiZhg6n0
涼「よっと!」
不意に涼は上着を脱ぎ捨てると、リズムを取り出した。
夢子「何してるの?」
以下略
15
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:36:04.37 ID:YZ0CKlzP0
『涼ちゃーん!!』
『イケメンで踊れるのね、嫌いじゃないわ!』
『良いダンスだ、感動的だな、だが無意味だ』
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16
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:39:27.22 ID:YZ0CKlzP0
妙に濃いファンのみんなに、涼は1人1人丁寧に対応する。オフとはいえ、
こいつはファンを大事にしているのよね。一度裏切ったってことが負い目になってるのかもしれないけど。
『あっ、桜井夢子さん! 私、ファンなんです! あっ、秋月夢子さんって呼んだ方が良いですか? でも桜井涼さんの方がしっくりきませんか? ラップとかやってそうです!!』
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◆dj46uVZbVI
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2012/07/02(月) 21:41:35.99 ID:YZ0CKlzP0
涼「なんとなく、見て貰いたかったんだ」
夢子「誰に?」
涼「夢子ちゃんに決まってるじゃんか」
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18
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◆dj46uVZbVI
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2012/07/02(月) 21:44:03.61 ID:YZ0CKlzP0
涼「お腹すいちゃったしね。ほらっ」
ランチパックを開けて、おにぎりを取り出す。食べやすい大きさに握られたそれを1かじり。
うん、おにぎり1つとっても美味しい。あのおにぎり大好きビジュアルクイーンもお気に入りだとか。
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19
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:45:23.36 ID:YZ0CKlzP0
夢子「もう、汚いわね……」
涼「ごめんって! でも心外だなぁ。僕が浮気するように見える?」
夢子「見えないから疑ってるんでしょうが」
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20
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:49:40.02 ID:sOyGOXkd0
不安になるけど、涼の言葉に少し救われる。好きなのは私だけ、か……。
並み居る女の子に勝ったことが、嬉しい。
まぁこいつに限って浮気なんてするわけがないでしょう。そもそもそんな度胸がないことぐらい、百も承知。
最強激辛キャンデーを自分で舐めたっていい。
以下略
21
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/07/02(月) 21:50:55.44 ID:YZ0CKlzP0
涼「うぅ、恥ずかしいんだよ?」
私の頬に手を当て、近づいていく。
夢子「涼……。んっ……」
以下略
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