過去ログ - 夢子「私とあいつの」涼「ありふれた1日」
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26: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:01:24.30 ID:sOyGOXkd0
涼「えっと、これで」

夢子「カップラーメン出来たじゃないの」

涼「あはは、ごめんごめん」
以下略



27: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:02:20.04 ID:sOyGOXkd0
夢子「ココアも美味しいし。また来てもいいわね。ねぇ、涼。そのケーキ私も食べていい?」

涼「うん、良いよー」

そう言って涼は、ケーキを小さく切ると、
以下略



28: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:04:48.55 ID:sOyGOXkd0
夢子「って私もやったんだから、あんたもしなさいよ! ほらっ! お口開けて!」

涼「あ、あーん」

涼の前までフォークを持って行って、
以下略



29: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:06:32.66 ID:Nhz4iWOw0
喫茶店での時間は緩やかに過ぎ、外に出ると七つの子が流れていた。子供は帰る時間だ。

夢子「ねえ、涼」

涼「なに、夢子ちゃん」
以下略



30: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:08:16.40 ID:aAiZhg6n0
夢子「だーかーら! たまには私に作らせなさいよ! お皿を洗うのは苦手だけど、料理はそれなりに自信あるんだから。そりゃ、あんたに敵わないだろうけどさ……」

涼「でも夢子ちゃん、お疲れだし」

その優しさは嬉しいけど、こっちにも女のプライドってものがあるの。
以下略



31: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:09:27.12 ID:Nhz4iWOw0
夢子「えっと……。どう、かな?」

涼「うん、見栄えもきれいだし、それに味も美味しいよ」

夢子「本当に!?」
以下略



32: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:13:00.39 ID:sOyGOXkd0
夢子「はぁ……」

皿洗いは涼に任せて、私はお風呂に入っていた。程よい熱さの湯船が、私の疲れを流していく。

夢子「私もしっかりしないといけないのになぁ……」
以下略



33: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:17:45.76 ID:sOyGOXkd0
涼「酷いよ夢子ちゃん」

夢子「酷いのはどっちだか。ほら、空けてあげるから入りなさいよ」

端によって、涼が入れるスペースを作る。
以下略



34: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:28:58.37 ID:sOyGOXkd0
涼「15歳のころからやってたけどさ、そろそろ潮時かなって」

夢子「で、でもまだアイドルランクは高いじゃない!」

それにまだまだ現役で頑張れる! ダンスだって歌だって……。
以下略



35: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:32:55.83 ID:sOyGOXkd0
涼の夢が叶った日のことを思い出す。

涼『私……、いいえ。僕は男です』

ある理由から、女性アイドルと性別を偽り活動していた涼。こいつは、全国放送で、その正体をバラした。
以下略



36: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:34:14.48 ID:sOyGOXkd0
ネガティブな気持ちが、私を満たす。そんな顔、見せたくないのに。

だけど涼は、そんな私をたった一言で、救い出してくれた。

涼「ううん、僕は夢子ちゃんと出会ったこと、結婚したことを誇りに思っているよ」
以下略



37: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:35:44.01 ID:sOyGOXkd0
私の夢が叶ったのも、悔しいけど涼がいてこそだった。
もしもの話なんて、考えるだけ無駄だろうけど、こいつに会わなかったら、こいつを妨害しようと思わなかったら。
私はどうなっていたのかな。

きっと夢は断たれたまま、自暴自棄になって生きていたのかもしれない。想像しただけで、ゾッとする。
以下略



38: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:37:14.37 ID:sOyGOXkd0
涼の従姉が芸能事務所を経営しているので、コネがあるっちゃあるんだけど……。

涼「うーん、誘われたんだけどね」

夢子「なによ、引退すること私より先に律子姉さんに相談したわけ?」
以下略



39: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:39:11.97 ID:sOyGOXkd0
夢子「そんな急に言われてできるものなの? ほら、場所とか」

涼「それなら大丈夫」

夢子「?」
以下略



40: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:41:56.08 ID:sOyGOXkd0
歌の新時代を切り開いた少年は、8年間走り続けた。悔しいけど、涼を継ぐだろう存在も出てきている。
彼ら彼女らに、バトンを渡しても、武田さんはお疲れ様って労ってくれるだろう。

私たちの時代は、終わったんだ。

以下略



41: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:42:26.57 ID:YZ0CKlzP0
夢子「ねぇ、涼」

涼「何、夢子ちゃん」

夢子「あの日の言葉、憶えてる?」
以下略



42: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:43:43.91 ID:aAiZhg6n0
涼「愛してるよ、夢子ちゃん」

夢子「こらっ、調子に乗るなぁ! 私の方が好きなんだから!」

付き合い始めた恋人同士みたいに、じゃれ合い無我夢中で愛の言葉をささやき合う。
以下略



43: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:47:34.92 ID:sOyGOXkd0
夢子「知ったらコイツ、どんな顔するんだろ?」

寝静まった涼に聞こえないように、お腹を撫でて呟く。

ビックリするのかな、それとも喜ぶのかな。
以下略



44: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:50:17.89 ID:YZ0CKlzP0
短いですが、これで終わりです。涼ちんSSはたびたび書いてますけど、りょうゆめ単品は初めてだったり。
イチャラブは苦手なので、寒い台詞になってるかもしれませんが、楽しんでいただけたのなら幸いです。
読んでくださった方、ありがとうございました。


45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/03(火) 00:48:31.71 ID:rTrX/85U0



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/07/19(木) 09:43:50.11 ID:WVNTDCNjo



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