過去ログ - 夢子「私とあいつの」涼「ありふれた1日」
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32: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:13:00.39 ID:sOyGOXkd0
夢子「はぁ……」

皿洗いは涼に任せて、私はお風呂に入っていた。程よい熱さの湯船が、私の疲れを流していく。

夢子「私もしっかりしないといけないのになぁ……」
以下略



33: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:17:45.76 ID:sOyGOXkd0
涼「酷いよ夢子ちゃん」

夢子「酷いのはどっちだか。ほら、空けてあげるから入りなさいよ」

端によって、涼が入れるスペースを作る。
以下略



34: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:28:58.37 ID:sOyGOXkd0
涼「15歳のころからやってたけどさ、そろそろ潮時かなって」

夢子「で、でもまだアイドルランクは高いじゃない!」

それにまだまだ現役で頑張れる! ダンスだって歌だって……。
以下略



35: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:32:55.83 ID:sOyGOXkd0
涼の夢が叶った日のことを思い出す。

涼『私……、いいえ。僕は男です』

ある理由から、女性アイドルと性別を偽り活動していた涼。こいつは、全国放送で、その正体をバラした。
以下略



36: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:34:14.48 ID:sOyGOXkd0
ネガティブな気持ちが、私を満たす。そんな顔、見せたくないのに。

だけど涼は、そんな私をたった一言で、救い出してくれた。

涼「ううん、僕は夢子ちゃんと出会ったこと、結婚したことを誇りに思っているよ」
以下略



37: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:35:44.01 ID:sOyGOXkd0
私の夢が叶ったのも、悔しいけど涼がいてこそだった。
もしもの話なんて、考えるだけ無駄だろうけど、こいつに会わなかったら、こいつを妨害しようと思わなかったら。
私はどうなっていたのかな。

きっと夢は断たれたまま、自暴自棄になって生きていたのかもしれない。想像しただけで、ゾッとする。
以下略



38: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:37:14.37 ID:sOyGOXkd0
涼の従姉が芸能事務所を経営しているので、コネがあるっちゃあるんだけど……。

涼「うーん、誘われたんだけどね」

夢子「なによ、引退すること私より先に律子姉さんに相談したわけ?」
以下略



39: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:39:11.97 ID:sOyGOXkd0
夢子「そんな急に言われてできるものなの? ほら、場所とか」

涼「それなら大丈夫」

夢子「?」
以下略



40: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:41:56.08 ID:sOyGOXkd0
歌の新時代を切り開いた少年は、8年間走り続けた。悔しいけど、涼を継ぐだろう存在も出てきている。
彼ら彼女らに、バトンを渡しても、武田さんはお疲れ様って労ってくれるだろう。

私たちの時代は、終わったんだ。

以下略



41: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:42:26.57 ID:YZ0CKlzP0
夢子「ねぇ、涼」

涼「何、夢子ちゃん」

夢子「あの日の言葉、憶えてる?」
以下略



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