17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:00:42.70 ID:clEHf3P+o
「貴音ちゃんは学校どうしてるの?」
「お恥ずかしながら私には学が欠けておりまして……」
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2012/07/18(水) 17:01:30.74 ID:clEHf3P+o
「え? あら、そんなことないわよ、ふふ。この世界は実力社会だからたいした問題じゃないわ。
それに貴音ちゃんならすぐに人気者になれるわよ。」
「そう……でしょうか?」
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2012/07/18(水) 17:02:49.66 ID:clEHf3P+o
「とってもいい子だから。
まだ会ってほんの短い時間だけど、貴音ちゃんを応援したいなって、そう思わせる何かがあなたにはあるの」
驚きながら首を振ると銀色の髪がうなじをくすぐりました。
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2012/07/18(水) 17:03:37.64 ID:clEHf3P+o
「当分はレッスンだけになると思うけど頑張ってね。今日はいないけど他の子もみんないい子だし、
その子達を担当してくれてるプロデューサーさんともきっと仲良くなれるわ。もしなにか困ったり
わからない事があったら相談してね」
「ありがとうございます」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:04:22.18 ID:clEHf3P+o
扉が閉まるのを見て私は床に耳をつけました。
『脅迫ですか!?』
少々くぐもっていますがハッキリと聞き分けられます。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:06:14.62 ID:clEHf3P+o
「ふむ……」
どうやらこれは私向けの仕事のようです。
膝を払いながら立ち上がり、するすると音も無く事務所を出ました。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:06:52.26 ID:clEHf3P+o
胡乱な目で私を見やる受付は凝視で硬直させました。
階段を一つ一つ登ると、獲物の呼吸が聞こえ始めます。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:07:53.39 ID:clEHf3P+o
「お待ちなさい」
無言で横をすり抜けようとした男に声をかけました。
腕を掴んで逃げないように。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:09:44.28 ID:clEHf3P+o
ですが何かをかばう様な仕草に気がついた私は、左腕を躍らせて懐中から茶封筒を抜き取りました。
「ちっ!」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:12:42.59 ID:clEHf3P+o
「ぐぁぁぁぁぁ……」
キリキリと力を込めると愉悦に笑みが歪みます。
赤一色で染まった蛇の笑いでした。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:14:30.30 ID:clEHf3P+o
顎先を指で持ち上げ目を合わせると焦点が合っていません。
「仕方ありませんね……」
門脈を通じて気穴を開き、暗示をしかけます。
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