過去ログ - 天海春香「私のプロデューサーさん」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:01:45.42 ID:ze0PAYTP0
雪が降る。今年も、思い出の雪が降る。
しんしんと。吹雪じゃなく、雨でもなく、ただ淡雪だけが降り積もる。
夕方4時。人もまばらな街を。
待ち合わせ場所へとゆっくり歩く。
そう、あの日もこんな雪だった。
二人で声を合わせたあの日。かけがえのない、二人だけの。
天海春香「私のプロデューサーさん」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:02:25.79 ID:ze0PAYTP0
夏真っ盛り。太陽の光が肌を突き刺すそんな季節。
(足運びに気をつけて…)
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:02:54.80 ID:ze0PAYTP0
「ふぅ…」
休憩時間、水分を補給しながら自然と溜息が漏れる。
「どうしたのよ、溜め息なんて。あんたらしくないわよ春香」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:03:47.46 ID:ze0PAYTP0
正直クビだと思った。
こんなお荷物アイドルを抱えている余裕は、何処の事務所だってない。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:04:32.24 ID:ze0PAYTP0
ドクンと、心臓が跳ねた。時間が止まった。
自分の心臓の音だけが響いている気がした。
「…え」
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2012/07/22(日) 00:05:15.80 ID:ze0PAYTP0
事務所を出て、帰路で今日の出来事を反芻する。
さよなら。私の初めてのプロデューサーさん。
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2012/07/22(日) 00:05:55.95 ID:ze0PAYTP0
そして、新しいプロデューサーと顔を合わせる日がやってきた。
「や、初めまして。私が君のプロデューサーだ!」
ショートの黒髪が跳ねている。私より背の高い人。
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2012/07/22(日) 00:06:21.33 ID:ze0PAYTP0
それでも、オーディションには勝てなかった。
プロデューサーが変わって初めてのオーディション。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:07:08.44 ID:ze0PAYTP0
翌日。
もうすっかり街は冬の様相で、クリスマスソングが流れている。
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