76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:30:10.95 ID:UV+Tamzdo
それで出てきた赤貝、アナゴやイカを食べると
ゆっくりと大トロとウニを味わう。
涙は収まったが後悔の念でいっぱいだった。
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:30:51.44 ID:UV+Tamzdo
[声が出なくなった原因、
何となくわかりました。
プロデューサーさんのおかげですよ?]
「それはよかったです。
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:32:41.53 ID:UV+Tamzdo
街灯で照らされた通りを二人で歩く。
普段ならカップルだらけの通りに苛立つものだったが今日は違った。
小鳥はつい優越感に浸ってしまう。
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:33:15.94 ID:UV+Tamzdo
「――プロデューサーさん、危ない!!」
思わず叫んでいた。
バランスを崩したままプロデューサーは軽やかにとんだ…
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:34:04.46 ID:UV+Tamzdo
のどに詰まっていた栓が驚きで抜けてしまったのかもしれない。
今までしゃべれなかった分、早口でまくしたてた。
「何言ってるんです!
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:34:53.59 ID:UV+Tamzdo
「まあ声が出たならよかったじゃないですか。でも…」
「でも?」
「小説みたいにうまくいきませんね。
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:36:14.21 ID:UV+Tamzdo
声が出るようになったらこっちのものだ。
周囲からの視線も消えた今、
二人は階段をゆっくりと上る。
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:37:02.36 ID:UV+Tamzdo
わかってます、と言ったが小鳥は全く別のことを考えていた。
そのバーのステージに立つ自分を見て
プロデューサーはどんな反応をするのだろうか。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:38:24.99 ID:UV+Tamzdo
バーに行くなら、早めの方がいいに決まっている。
鉄は熱いうちに打つべきなのだ。
今すぐそのバーに連絡をいれれば、
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:39:15.50 ID:UV+Tamzdo
音無小鳥は音を一度無くした後でも自分の苗字を気に入っていた。
だって音が無いで音無、なんてやっぱりちょっと切なくて素敵じゃないか、
子供のからずっとそんなふうにぼんやり思っていた。
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/28(土) 23:40:06.89 ID:UV+Tamzdo
そのためにはまずそのバーに連絡を入れなければならない。
どのようなメールを出せばよいのだろうか。
自ら頼みこんでステージに立つことなんてめったにないことだ。
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