過去ログ - 禁書目録「それはきっと、幸せだった頃の夢」
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2012/08/07(火) 22:50:15.39 ID:Wiz6b3VDo
『城なんて別に珍しくもないでしょ。バチカン就きならサンタンジェロ城があるでしょうに』
もっとも両者の歴史的背景には確かな差があるのだけれど――。
『はっきり言ってもいいのよ? 幽霊でも出そうだ、って』
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2012/08/07(火) 22:51:43.25 ID:Wiz6b3VDo
「博物館の方に回ってみればいるかもしれないわね」
「やめてくださいよぅー」
こういうことで簡単に半泣き顔になるから嗜虐心をそそられるのよね。
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2012/08/07(火) 22:53:06.38 ID:Wiz6b3VDo
歌詞はかすれていて聞き取れないけれどメロディは分かる。
『Silent night』――多分、世界一有名な賛美歌だ。
日本語では『きよしこの夜』だっけ?
以下略
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2012/08/07(火) 22:54:56.33 ID:Wiz6b3VDo
「っと……」
目的地に着いた。
通路の脇にある扉の向こうは塔の外周部分にあたる小部屋だ。
足音が消えたおかげで歌声が小さいけれどはっきりと聞こえてくる。
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2012/08/07(火) 22:56:36.39 ID:Wiz6b3VDo
部屋は無人だった。
簡素なベッドと文机、その上に灯の入ったランプが置かれている以外は何もない、酷く簡素な部屋だった。
窓には鎧戸が下ろされ外は見えない。
念のため部屋に首を突っ込み全周を確認したが、やはりそれ以上は何もない。
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2012/08/07(火) 22:58:09.64 ID:Wiz6b3VDo
この部屋にいたのはきっと塔の上で歌っている何者かだ。
妖精にでも隠されていない限りは。
「えええ――」
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2012/08/07(火) 22:59:36.47 ID:Wiz6b3VDo
それは白い修道服だった。
こちらに背を向けているために真っ白な人影が夜闇に浮かび上がっているように見える。
ヴェールの縁に金糸で飾りの刺繍が施されているが、そのパターンの一つ一つが魔術的な意味を内包しているのは一目で分かる。
背は低い。背後の弟子と同じくらいだろうか。
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2012/08/07(火) 23:05:48.62 ID:Wiz6b3VDo
アウレオルスの口からそれ以上の言葉が紡がれることはなかった。
「――メリー・クリスマス」
視線の先、たたずむ『彼女』は両の碧眼を細め微笑んだ。
以下略
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2012/08/07(火) 23:10:06.39 ID:Wiz6b3VDo
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Index-Librorum-Prohibitorum Apocrypha II
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2012/08/07(火) 23:49:22.95 ID:Wiz6b3VDo
―― 3 days ago...
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2012/08/07(火) 23:54:01.27 ID:Wiz6b3VDo
視線の先には青空があった。
高気圧に包まれた学園都市はよく晴れていた。
雲ひとつない青空は抜けるようで、けれど清々しさとは一切縁のない色をしていた。
以下略
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