11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/11(土) 04:18:12.53 ID:T8SVpnRDo
「ごめんな。
俺以外も記憶がないのかと思ってそれで……」
プロデューサーがそういうと女はようやく口を開きました。
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2012/08/11(土) 04:18:46.72 ID:T8SVpnRDo
「やっぱり俺のことを知っているのか?」
たまらず女に疑問を投げかけます。
「ええ、とてもよく」
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2012/08/11(土) 04:19:32.07 ID:T8SVpnRDo
「なら、俺はなんで記憶を無くしたんだ?」
「そういう病気だった、としか…」
「そうか。いやな病気だな。道理で死ぬ直前くらいの記憶がないわけだ」
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2012/08/11(土) 04:20:28.37 ID:T8SVpnRDo
「全く仕方ないですね」
女はそういうと正座の体勢を崩します。
「長くなるのですが、よろしいでしょうか?」
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2012/08/11(土) 04:21:14.78 ID:T8SVpnRDo
「彼女たちが違和感を覚えたのは、貴方が亡くなる3か月前のことでした。
我那覇響と星井美希を連れて車で移動しているときに貴方は突然、
『もし俺の身体が管だらけになったら、それを一気に引っこ抜いて俺を終わりにしてくれ』
と言い出しだのです」
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2012/08/11(土) 04:21:40.88 ID:T8SVpnRDo
「いやさ、俺が俺でなくなるくらいだったら
俺が育てたアイドルに終わりにしてほしいと思ったんだ」
「……それでも酷い言い方だったと思います。」
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2012/08/11(土) 04:23:06.34 ID:T8SVpnRDo
「本格的に貴方の異変に気付いたのは水瀬伊織です」
プロデューサーの要望通り、女は話を続けます
「伊織か」
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2012/08/11(土) 04:24:16.74 ID:T8SVpnRDo
「でも彼女はそのことを誰にも言いませんでした」
「そうなのか」
「そのせいもあってか、貴方が辞めると聞いたときは皆が驚いていましたよ」
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2012/08/11(土) 04:25:17.33 ID:T8SVpnRDo
「そこで皆には内緒、という条件で貴方は真実を告げました」
女はプロデューサーにかまわず話し続けます。
彼はじれったくなってとうとう口を挟みました。
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2012/08/11(土) 04:25:58.41 ID:T8SVpnRDo
「事務所を辞めた後、自宅で過ごしていた時に伊織とやよいが来たんだ」
プロデューサーは思い出すように訥々と語りだしました。
「どうやらそのようだったみたいですね」
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2012/08/11(土) 04:28:38.58 ID:T8SVpnRDo
「ひとしきり部屋を掃除した後、伊織になぜ事務所を辞めたのか尋ねられたんだ。
そこで俺は二人に真実を話した」
「隠そうとはしなかったのですか?」
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