803:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/22(木) 19:53:23.43 ID:xUu1tlmDO
ほむら『あんた……、もうちょっとなんとかならないのか』
少女の絶叫を振り切り、そして風を切りながら走るクロの腕の中で、ほむらはそんな回りくどい言い回しをした。
しかし彼の言葉はもっともな話で、あの嫌がらせはあまりに唐突ではないか。
804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/22(木) 20:14:57.77 ID:xUu1tlmDO
かぐら『……でも、せっかく仲良くなれそうだったのに』
かぐらの、その心からの哀しそうな声にクロは足を止めた。
彼女の顔を覗き込めば心底残念そうな顔がそこにはある。
805:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/22(木) 20:55:49.35 ID:xUu1tlmDO
ウシャシャシャ!とけたたましい笑い声が響きわたる。
その凶悪な笑顔に先の温かい顔は引っ込んでしまった。
かぐらはムウと眉をひそめる。
敵はかくも手強いものか。
806:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/22(木) 22:44:23.70 ID:xUu1tlmDO
少し見慣れた天井と、少し見慣れた白いシーツと着慣れた患者衣。
その殆どが今日までまったく慣れることはなかった。
見知らぬ天井は寝る前に気になっては眠気を削がれるし、シーツや患者衣もなんだか整い過ぎて肌に合わない気がした。
807:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/22(木) 23:00:51.22 ID:xUu1tlmDO
ヒョイと足をベッドから降ろして、下にあるスリッパを履いた。
それから少し力を腰を上げる。
うん、もう普通に暮らす分には平気なようだ。
808:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/22(木) 23:17:21.64 ID:xUu1tlmDO
クロ「そんで、退院おめでとう」
更に、ぶっきらぼうに言葉は続く。
この辺りは別にクロは不器用なだけではない事も分かってくる。
809:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/22(木) 23:26:42.82 ID:3mwb/ZTp0
まどかやさやかが下の名前で呼んで欲しいといったから下の名前で呼ぶのはわかるけど
ほむらはそうじゃないんだから、名字でよくね?
そこまで親しくもないと思うし
810:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/22(木) 23:33:51.85 ID:xUu1tlmDO
抱き上げられた二匹は口々にミーミーと鳴いているがマミからすれば猫が鳴いているだけだ。
ほむら『こんにちは、もう締めるのは勘弁だぞ』
811:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/22(木) 23:48:04.69 ID:xUu1tlmDO
クロ「しかし、まぁ。長引いたもんだな」
マミ「……ごめんなさい」
812:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/23(金) 00:07:36.90 ID:SdHWvWaDO
マミ「だって!あなたはまどかさんの家にお兄さんとして残るんでしょ!?凄く居心地が良さそうだって、まどかさん言ってたもの!」
クロはポカンとした。
なんだ、どうすればそんな話になるのだろうか。
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