過去ログ - 女「ちょwww私の脊髄とるのwwwwwやめwwww痛いwwww」
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31:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:33:48.31 ID:+rsVUWK9o
あなた、どうしたの。

坂を転げ落ちたんだ。

大丈夫?
以下略



32:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:34:16.17 ID:+rsVUWK9o
私と同じ高校でしょ、その制服。

そうなの?

同じだよ。
以下略



33:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:35:03.67 ID:+rsVUWK9o
 -Y-


ぼくは無言で皐月躑躅《さつきつつじ》の盆栽をする。

以下略



34:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:36:07.22 ID:+rsVUWK9o
針金が熱で微かに変色するのを確認するとぼくは台所に向かう。金属製の水切りバスケットから
コップを取り上げ、水道の蛇口を捻りコップに生温い水を注いで、それを持ち上げて喉に注ぐと
ぼくの食道が蠕動《ぜんどう》する。

そのままコップを流しに放り投げて、ぼくは冷蔵庫へ向かう。
以下略



35:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:37:12.21 ID:+rsVUWK9o
ぼくはトーストに目玉焼きを挟むと、キッチンで立ったまま思うがままにむしゃぶりついて
口内を旨味でいっぱいにしたところで、まだ熱の引かないフライパンを手に取って、
千裕の元へ行き樹幹部に歩きながらそれを高く振り上げて思いきり振り下ろす。

ぎゅっという、何かが潰れる音がして不協和音が止み静寂が訪れたのと、
以下略



36:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:37:51.40 ID:+rsVUWK9o
  -Z-


ほんの小さな街灯だけが漆黒に抗う空間で、彼女はぼくに肩を貸して歩いていた。

以下略



37:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:39:15.16 ID:+rsVUWK9o
ぼくはないよ。

え?

この世界に辛いことなんてない。
以下略



38:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:39:59.70 ID:+rsVUWK9o


ぼくは三日間かけて六個の頸椎を取り出す。
三十一の脊髄節全てを奇麗に取り出そうとそうと汗だくになりながら奮闘したにもかかわらず、
骨というの有機体の、その思いがけない硬度に意思を切断されたぼくは、
以下略



39:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:41:32.66 ID:+rsVUWK9o
 -[-


午後十二時きっかり、表皮をじりじり焼く真昼の熱気の中、ぼくは大きな鉄塊が猛スピードで肉塊を
求め流れる、片道二車線の挽肉製造レーンの隣をふらふらと歩いている。
以下略



40:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:42:29.56 ID:+rsVUWK9o
ぼくはおもむろにナイフをタクシードライバーの頸動脈に当てる。
ぼくの言うことと違ったことをしたら、このナイフを首に突っ込んで頸動脈をずたずたに切り裂く。
分かったか?

彼の顔つきが変わる。ただの餓鬼の見え透いたハッタリに屈してたまるかと言う表情、ついで、
以下略



41:『コペイン』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2012/08/19(日) 02:43:02.40 ID:+rsVUWK9o
やはりナイフを突き付けながらぼくは言う。

お前はひとつ、大切なことを間違えてる。これは「良い」とか「悪い」とか、
そういう単純な善悪の問題じゃない。

以下略



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