140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/14(金) 00:19:45.88 ID:OSIuu3lHo
乙
141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/14(金) 14:56:35.78 ID:/JARWgS8o
なんかもう一悶着ある感じかな
乙
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/16(日) 00:49:45.35 ID:g/BzIvsyo
ユキにさよならを言って駅の方に歩き出した僕たちだったけど、いつのまにかナオの手
は抱き付いていた僕の腕から離れ僕たちは手を握り合うこともなく微妙な距離を保ったま
ま歩いていた。
143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/16(日) 00:50:47.87 ID:g/BzIvsyo
僕は足を早めた。これで終るなら終わるだけのことだ。僕は確かにナオに惹かれていた
し彼女と付き合えて嬉しかったけど自分のポリシーを曲げてまでナオの機嫌を取る気はな
かった。
144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/16(日) 00:51:53.49 ID:g/BzIvsyo
「嫌な態度しちゃってごめんなさい。あたしが悪いのに」
僕はこの時ほっとした。それまで僕を縛っていた頑な思いが解きほぐされていくようだ
った。
145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/16(日) 00:53:11.74 ID:g/BzIvsyo
兄友と女さんとの待ち合わせ場所は隣駅の駅前のカラオケだった。いろいろと揉めたせ
いで余裕があったはずの待ち合わせ時間にぎりぎりなタイミングになってしまった。
仲直りしてからのナオは電車の中でいつもより僕に密着しているようだった。
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/16(日) 00:53:43.24 ID:g/BzIvsyo
クリスマスの後の昼間のせいかすぐに待たずに個室に案内された僕たち十人以上は座れ
そうなボックスを見て戸惑った。
「どう座ろうか」
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/16(日) 00:54:28.86 ID:g/BzIvsyo
最初は戸惑っていたナオも女さんや兄友に親しげに話しかけられているうちに次第に二
人に心を許していったようだった。
学校のこと、ピアノのこと、趣味のこと。そして僕との馴れ初めやいったい僕のどこが
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/16(日) 00:54:58.36 ID:g/BzIvsyo
「何か話してばっかで全然歌えなかったね」
結局二回時間を延長したために外に出たときはもう薄暗くなっていた。あちこちのビ
ルの店舗から洩れる灯りが路面をぼんやりとにじませている。
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/16(日) 00:58:11.24 ID:g/BzIvsyo
電車を降りてナオの家の方に向かっている間中、僕は黙ってナオの先に立って歩いてい
た。
これではさっきナオをピアノ教室に迎えに行った時と同じだ。そしてさっきはナオの理不
150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/09/16(日) 00:58:42.14 ID:g/BzIvsyo
今日はここまでです
また投下します
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