過去ログ - わんっタイムファミリー
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/30(木) 00:06:34.94 ID:7Q3UU2wIO
一瞬糞スレかと思ったがなかなか面白い

もっと改行した方が良いのでは?


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:09:32.22 ID:i6e9y6l20


妹「……うわ、降りそう」

教室の寂れた窓の桟に手をかけながら見上げた空はどんよりとした曇り空で、今すぐにでも雨粒がぽとぽとと落ちてきそうだった。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:11:00.40 ID:i6e9y6l20
―――――
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うちの学校は、部活動が盛んだった。体育系の部活から文化系の部活まで様々な部活が存在しており、全国大会やインターハイの常連だなんて部も少なくはない。
かと言って絶対になにかに入らなければならないというわけでもなく、私みたいな帰宅部の生徒もそれなりにいた。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:11:56.16 ID:i6e9y6l20
予想だにしなかった出来事に、私は「忙しいので」と断ることはできなかった。
それで図書室の閉まる五時までという約束で、私はカウンター作業に徹することになって。

そんな中、私はどうしても放ってはおけないものを見つけてしまったのだ。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:12:38.62 ID:i6e9y6l20
約束の時間になって、私は重くはない鞄と共に大量の本を抱えて図書室を出た。
先に書庫に寄りだいたいの本を返したあと、何冊かの本をもう一度持ち直して教室へ向かった。最後の教室に入ったときだった。

バタンッ、バタンッ

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:13:52.64 ID:i6e9y6l20
目を合わさなければ、声はおぼろげにしか聞こえてこない。
この鳥はなにかを言っているようだった。鳴いていた。私は知らない振りをした。

それでも、だめだった。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:14:47.79 ID:i6e9y6l20
今思えば教室にある箒でもよかった。けれどそのときは気持ちが急いていて、折り畳み傘を伸ばし、太い枝を叩くことしかできなかった。

最初は弱く、それではまったく意味がないと悟ってからはだんだんと強く。
ガサガサと騒がしく揺れる葉と、同じようにして揺れ動く小鳥のからだがすいっと挟まれていた枝々から抜け出したのは何分そうして格闘していたかわからなくなる頃だった。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:15:24.65 ID:i6e9y6l20
―――――
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学校を出ると、携帯には一件だけ着信が入っていた。お姉ちゃんだ。そういえば、今日の晩御飯の当番は私だった。
下駄箱で靴を履き替えながら携帯を閉じて、私は躊躇う間もなく昇降口を出た。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:15:57.88 ID:i6e9y6l20
犬だ。

一歩踏み出しかけて、頭を振る。今日はこんなことばかりだ、と思う。嫌な予感がした。
せっかく息切れがおさまってきた身体を、私は無理に走らせた。
できるだけ公園の脇でへたりこむようにしている犬を気にしないように通り過ぎて――
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/08/30(木) 23:18:06.85 ID:i6e9y6l20
今日は以上
それではまた

>>10
できるだけ読みやすいようにしているつもりですがやはり読みづらいでしょうか
以下略



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