146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:09:40.10 ID:Wem+812yo
マダム・フーチは、恭介と同じくらい真っ青になって、恭介の上に屈み込んだ。
「手首が折れてるわ」
「そんな、バイオリンが!」恭介が泣き出しそうな顔で言った。
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:10:11.55 ID:Wem+812yo
二人がもう声の届かないところまで行ったとたん、マルフォイは大声で笑い出した。
「あいつの顔を見たか? あの大まぬけの」
他のスリザリン寮生たちももてはやし立てた。
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:10:49.62 ID:Wem+812yo
「マルフォイ、こっちに渡しな」
さやかの静かな声に、みんなはおしゃべりを止め、二人に注目した。
マルフォイはニヤリと笑った。
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:11:40.51 ID:Wem+812yo
杏子は無視した。まどかにはもう聞こえていなかった。ドクン、ドクンと血が騒ぐのを感じた。
箒にまたがり地面を強く蹴ると、杏子とまどかは急上昇した。高く高く、風を切り、髪がなびく。マントがはためく。
強く激しい喜びが押し寄せてくる。
――私たちには教えてもらわなくてもできることがあったんだ――簡単だよ。
150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:12:22.58 ID:Wem+812yo
「大きなお友だちはお留守だな。マルフォイ!」
杏子が言った。マルフォイも同じことを考えたらしい。
「くそっ」
151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:13:43.18 ID:Wem+812yo
まどかは高く上がった玉が次に落下しはじめるのが、まるでスローモーションで見ているようによく見えた。
まどかは前屈みになって箒の柄を下に向けた。次の瞬間、まどかは一直線に急降下し、見るみるスピードを上げて玉と競争していた。
下で見ている人の悲鳴と交じり合って、風が耳元でヒューヒュー鳴った――まどかは手を伸ばす――
地面スレスレのところで玉をつかんだ。間一髪でまどかは箒を引き上げ、水平に立て直し、草の上に転がるように軟着陸した。
「思いだし玉」をしっかり手のひらに握りしめたまま。まどかは地面がクッションのようにやわらかくなっているのに気づいた。誰かが魔法を使ったのだ。
152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2012/10/04(木) 11:17:14.46 ID:Wem+812yo
今日はここまでです。区切り方がうまくいってない感じしますね。
半回転しながら宙返りってなんやろな。
他に思いつかんかったわ。
言った先から一人称変え忘れたテヘ
153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/10/04(木) 23:51:15.89 ID:WdhD7C0po
きりもみ状態でターンして後ろを取ったってことでしょ?
戦闘機のドッグファイトでよくあるやつ
154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2012/10/05(金) 02:34:57.05 ID:3OBbEyfUo
>>153 そうですね。うまい表現が出て来なかったです。
155: ◆fG4qOWmicojn[saga]
2012/10/05(金) 11:46:59.13 ID:3OBbEyfUo
「まさか――こんなことはホグワーツで一度も……」
マクゴナガル先生はショックで言葉も出なかった。メガネが激しく光っている。
「……よくもまあ、そんな大それたことを……首の骨を折ったかもしれないのに――」
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