過去ログ - エルフ「素敵な顔ですね」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/15(木) 00:36:46.08 ID:7Yq0nTdU0
その次の瞬間には、私の身体は地に伏していた。

側頭部に鈍痛が走り、視界は幾重にも歪んでいた。

頭部に甚大な衝撃を受けたのだと理解するまでにかなりの時間を要した。
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/15(木) 00:44:21.57 ID:7Yq0nTdU0
私は身体を奮い立たせて跳ね起きた。
私が未だ存命なのに驚愕したのか、相手は大幅に距離を取った。

「……劣悪種の分際で呪術を刻印してるのか」

以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/15(木) 00:49:58.17 ID:7Yq0nTdU0
「……お前、泣いているのか?」

言葉につられて頬に触れる。
透明な雫が指を濡らしていた。

以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/15(木) 01:00:22.74 ID:7Yq0nTdU0
黒エルフは観念したというように肩を竦めた。

「……殺そうとした。二回ほど。しかし私はお前の事を案じて――」

「紅鬼様、お怪我はございませんか?」
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/15(木) 01:09:10.76 ID:7Yq0nTdU0
「……お二人が人間を嫌うのは尤もですが、だからといって紅鬼様に罪が有るわけでは無いでしょう」

それは分からない、と私は思った。

「……『それ』は私たちが忌避する獰悪な呪術を身体に宿してるんだぞ。私たちに無関係な人間であるわけがない」
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/15(木) 01:20:16.66 ID:7Yq0nTdU0
「……紅鬼様、お行きになる処が無いのでしたら此処にお住まいになってください。小さくて粗末な処ですけれど」

彼女は私が思ってもみない事を提案する。

「……何を言ってるんだ。白痴にでもなったのか」
以下略



39: ◆Tou2G.k9G331[sage]
2012/11/15(木) 01:25:44.13 ID:7Yq0nTdU0
早く投下できるように頑張ります。
おやすみなさい。


40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/15(木) 08:03:30.29 ID:SaC5sSkyo
おつおつ


41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/11/16(金) 08:34:20.24 ID:s8Ugvc/0o
期待してる


42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 20:08:16.61 ID:RKgc1Uqb0
――――――
――――
――

外光を多分に取り入れる窓のそばで、男は羊皮紙に目を通していた。
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 20:12:38.68 ID:RKgc1Uqb0
彼は羊皮紙の最後まで目を通さずにそれを机の端にどけた。

それから聖書の翻訳の続きを始める。

グラン国の宰相も務めるなど多忙な彼だが、一人でも多く国民に聖書を読んでもらうために時間を見つけては聖書の翻訳を進めている。
以下略



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