過去ログ - エルフ「素敵な顔ですね」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/06(火) 23:59:59.45 ID:7OKftRVp0
――いずれにせよ、捕まるわけにはいかない。

もう少し奥に到達できれば流石に追って来ないだろう。
希望的観測が多分に含まれていることは否定できないが他に手立てもない。

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/07(水) 00:02:39.03 ID:0rJjsqvo0
前方に一際大きな黒い塊が有った。全容が掴めない程に巨大な影だ。
おそらくは倒木が幾重にも重なったのだろう。
傲然と居座るような影は、城壁のように高かった。

一秒にも満たない思案の後、私は巨大な塊を跳び越える事を決めた。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/07(水) 00:14:46.16 ID:0rJjsqvo0
蔦と倒木で形成された塊の真近まで来て私は地を強く蹴り、斜め前方に跳んだ。

およそ常人では有り得ない跳躍力を発揮する。

数瞬の後には、私は天然の壁よりも悠に高い地点にいた。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/07(水) 00:18:10.66 ID:0rJjsqvo0
世界には不変の法則が有る。

太陽は登っては沈む。

月は満ち欠けを繰り返す。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/07(水) 00:23:51.04 ID:0rJjsqvo0



意識が継ぎ接ぎの布切れのようだ。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/07(水) 00:29:39.17 ID:0rJjsqvo0



愛する女性は――コクレアは浴びるように飲んだワインに酔っていた。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/07(水) 00:33:49.24 ID:0rJjsqvo0
甘い匂いは、次の瞬間には血の臭いに変わっていた。

蹂躙され尽くした街。夥しい屍体。

私が滅ぼした街の一つかと思ったが、屍体から鑑みるに違っていた。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/07(水) 00:38:26.49 ID:0rJjsqvo0
肉の塊と化した私は、肉の門の前にいた。

私は此処が地獄であることを知っている。

門から生えた手が蠢いていた。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/07(水) 00:46:51.72 ID:0rJjsqvo0



陽光が目蓋を透過して、私の網膜を刺激していた。
右手で両眼を覆いながら数度瞬きをして、具合を調節しようと試みる。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/07(水) 00:53:46.08 ID:0rJjsqvo0
「初めまして。体調はよろしいですか?」

彼女はやはり柔和な声音で訊ねた。

私は上手く言葉を紡げない。
以下略



14: ◆Tou2G.k9G331[sage]
2012/11/07(水) 00:56:35.20 ID:0rJjsqvo0
やあやあ我こそは子宮を壊すことに定評の有る>>1なり。
たぶん大長編です。
更新頻度は遅くなるでしょうが、死なない限りエタることはないのでお付き合いいただけると幸いです。


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