過去ログ - 京子「いつまでも手をつないでいられるような気がしていた
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/07(金) 00:42:57.55 ID:BWNALDmIo
B'z×ゆるゆり

未来の話で、全員成人しているという設定です。

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/07(金) 00:44:12.08 ID:BWNALDmIo

―Prologue


友達……。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:45:00.57 ID:BWNALDmIo

―SCENE 1


京子「おーい結衣!お待たせー!」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:45:47.96 ID:BWNALDmIo
……。

結衣「へえ、駅前にこんな洒落た喫茶店があったんだな」

私達がやって来たのは、商店街の外れにある喫茶店。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:47:39.60 ID:BWNALDmIo
大学を出た結衣は、そのまま都内の出版社に就職した。
何でも今は、料理雑誌の編集者をしているらしい。
雑誌編集者というのは相当に多忙らしく、就職してから結衣が地元に帰ってくる事は殆ど無かった。
でも、そんな忙しさや疲れを私の前では見せないところが、結衣らしいなと思った。

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:48:08.08 ID:BWNALDmIo
結衣が場違いな大声を出し、他のお客さんに睨まれる。

結衣「あっ、すみません……」

静かに謝り、顔を赤らめた。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:49:08.47 ID:BWNALDmIo
結衣「京子、それで……、ちなつちゃんにはこの事……」

京子「……」

結衣「あ、ゴメン。無神経だったかな、私」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:50:12.97 ID:BWNALDmIo

それは、一昔前に流行ったクリスマスソングだった。
一人の男が、かつての幸せだったクリスマスを回想する、切ないラブソング。
凡そ幸せな聖夜には似つかわしくないこの歌詞に、私は何故だか惹かれるものがあった。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/07(金) 00:52:44.01 ID:BWNALDmIo
〜1年前〜

京子「お疲れ様でしたー!」

やった……!
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:54:05.17 ID:BWNALDmIo
京子「はぁ……はぁ……」

商店街を全力疾走し、ようやく私がやって来たのは小さな雑貨屋だった。

京子「19時53分……。ま、間に合った……」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:55:02.41 ID:BWNALDmIo
―――
――



以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:55:41.65 ID:BWNALDmIo
ちなつ『……』

京子『ん、どうしたのちなつちゃん?』

ちなつちゃんが静かに眺めていたのは、赤い木製の小さな椅子だった。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:56:32.76 ID:BWNALDmIo
ちなつ『た、高いですね……』

京子『うん……』

ちなつ『まぁ椅子なんて他に安いのがいくらでもありますから……。ほら、京子先輩。あっち見に行きましょう♪』
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:57:07.42 ID:BWNALDmIo
……。

店員「お支払いは現金でよろしいですか?」

京子「はい!」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:57:47.60 ID:BWNALDmIo
店員さんは、包装紙を取り出すと、それを椅子の脚の方から綺麗に巻きつけていく。
一通り包装紙を巻きつけると、今度は大きな袋で椅子を包み、口の部分を可愛らしいリボンで結んだ。

店員「はい、出来ましたよ」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:58:26.60 ID:BWNALDmIo
店員「ふふっ、仲の良いお友達なんですね」

京子「……」

友達、か……。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 00:59:37.31 ID:BWNALDmIo
……。

さっき買ったばかりの大きな荷物を抱え、私は電車に揺られていた。
私の最寄駅まではあと10分程。
ちなつちゃんは、今頃何をしているだろうか。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:00:15.21 ID:BWNALDmIo
私たちは2人とも大学生。
同じ大学に通う私たちは、学校の近くにアパートを借りて、同棲していた。
2人が付き合い始めたのは、私が高校3年生の時。
ちなつちゃんは中学、高校とずっと一緒の後輩で、私は中学生の時からずっと彼女の事が好きだった。
私はこんな性格だから、いつも冗談めかしてちなつちゃんに求愛していた。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:00:44.00 ID:BWNALDmIo
それから、私は都会の大学に進学し、一人暮らしを始めた。
少しの間だけ離れ離れになったけど、やがて同じ大学に通う未来を思えば、寂しさも忘れられた。
一年後、ちなつちゃんは同じ大学に合格し、2人は同棲を始めた。

幸せだ……。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:01:37.62 ID:BWNALDmIo
いつまでも、手をつないでいられるような気がしていた。

日常にある何でもないような事でさえも、今の私にはきらめいて見えた。

さっきの店員さんの顔が頭をよぎる……。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/07(金) 01:02:44.93 ID:BWNALDmIo
……。

京子「〜♪」

電車を降りた私は、線路沿いを歩いていた。
以下略



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