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2012/12/14(金) 00:23:58.34 ID:G0BK9RvH0
それは、私が11歳の誕生日を迎えた日の出来事。
マミ『ねえお母さん……やっぱり、今日のお出かけやめにしない?』
マミママ『? どうしたの? マミも今日のお出かけ楽しみにしてたじゃない』
マミ『……えっと、なんとなく……だけど。今日はあんまり外に出たくないなって』
マミママ『あら、体調でも悪いの?』
マミ『そういうわけじゃないけど……』
マミママ『……珍しいわね、マミが愚図るなんて。でも駄目よ、もうレストランも予約しちゃったし』
マミ『でも……テレビで最近、車の事故が多いって……』
マミママ『テレビ? そんなこと気にしてたの? 大丈夫よ、パパは安全運転してくれるから』
マミパパ『オーイ、何してるんだ。早くしろって』
マミママ『あ、ほら。パパもう車回しちゃってるじゃない。ね? プレゼント奮発してあげるから』
マミ『……うん、分かった』
未来を予測することが出来ない限り、運命は変わらない。
だからその日、私は家族を失った。
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2012/12/14(金) 00:24:48.88 ID:G0BK9RvH0
三日後、巴家葬儀場
マミ「……」
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2012/12/14(金) 00:27:38.63 ID:G0BK9RvH0
マミ「……」
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2012/12/14(金) 00:30:10.29 ID:1s9MbGXAO
マミーポッターか
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2012/12/14(金) 00:32:42.55 ID:G0BK9RvH0
初めて"魔女"と出会ったのは、そんな後ろ暗い決意を私が決めていたときだった。
四角い眼鏡にひっつめ髪。葬儀用の黒いドレスを着た、厳格そうなおばあさん。
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2012/12/14(金) 00:34:19.27 ID:6gNAy2MSO
マミデモート卿か
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2012/12/14(金) 00:35:04.55 ID:G0BK9RvH0
老婦人「全く……やっぱりどこにでもああいう輩はいるのですね……これは……」ブツブツ
マミ(……誰かしら? 外国の人よね? 何で木の棒なんて持って……
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2012/12/14(金) 00:36:08.36 ID:G0BK9RvH0
マミ「それで、その学校の先生がなんで私の両親に……?」
マクゴナガル「用があるのは貴女にです……正直、私もこんな事態になってしまって戸惑っているのですが――
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2012/12/14(金) 00:36:57.96 ID:G0BK9RvH0
マミ(いえ、それよりも……助かったのは私が魔女だから?)
マミ(それじゃあ私が独りぼっちになったのも……)
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2012/12/14(金) 00:40:11.42 ID:G0BK9RvH0
マミ「……え?」
マクゴナガル「言ったでしょう。ホグワーツは魔法使いの学校で、貴女にはその資質があると」
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2012/12/14(金) 00:43:49.82 ID:G0BK9RvH0
数日後、ダイアゴン横丁
マミ(……来ちゃった)
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2012/12/14(金) 00:48:05.06 ID:G0BK9RvH0
フィルチ「……アーガス・フィルチだ。今日は私がお前の付き添いだ」
マミ「付き添いって……?」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/14(金) 00:52:27.86 ID:G0BK9RvH0
数時間後
フィルチ「制服に教科書、杖に学用品……一通りは揃ったな」
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2012/12/14(金) 00:53:25.60 ID:6gNAy2MSO
フィルチが出るのは珍しいな…松岡さんは翻訳頑張ったじゃないっ
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2012/12/14(金) 00:55:14.19 ID:G0BK9RvH0
魔法動物ペットショップ
マミ「凄い……見たことも無い動物がいっぱいいる」
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2012/12/14(金) 00:58:59.90 ID:G0BK9RvH0
QB「あ、そこの君! 君には素質がある。僕と契約して魔法少女になってよ!」
マミ「わあ、会話ができるんですか? 魔法界の猫って」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/14(金) 01:03:52.44 ID:G0BK9RvH0
マミ「買います。おいくらですか?」
店主「毎度! 大勉強して5ガリオンってとこで」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/14(金) 01:08:36.75 ID:G0BK9RvH0
フィルチ「――さて、それじゃあこれで買い物は終わりだな。
最後にこれを渡すようにとの指示だ」
マミ「切符と……スニーカーと長靴が片足ずつ?」
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2012/12/14(金) 01:11:11.23 ID:G0BK9RvH0
9/1 キングズ・クロス9と4分の3番線 列車内
マミ「さて、列車に乗ったはいいけど……どの部屋もいっぱいね。困ったわ」フラフラ
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2012/12/14(金) 01:15:26.21 ID:G0BK9RvH0
QB「あ、そうだ僕と契約すれば席くらいどうにでもなるよ? ついでに魔法少女にもなれるけど」
マミ「うふふ、ありがとうキュゥべえ」
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2012/12/14(金) 01:19:02.61 ID:G0BK9RvH0
マミ「やっぱり逃げた! 待ちなさい! 次は金魚蜂に詰め込むわよ!?」
QB「待つもんか! ふふ、このまま適当なコンパートメントに逃げ込めばマミは手が――」
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