過去ログ - 貴音「こひしたふ」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/28(金) 22:04:30.91 ID:TAqxv/he0
















あなたを愛しています。

















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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 22:06:48.92 ID:TAqxv/he0


「はい、カット!」

パシンッと威勢のいい音がスタジオに響いた。貴音はその音にさっと身を翻す。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 22:08:06.43 ID:TAqxv/he0


「ただいま戻りました」

既に深夜だった。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 22:08:56.74 ID:TAqxv/he0
「貴音、自分……」
「何があったのです、響。誰にお酒を飲むように強いられて」
「違うよ、貴音」

響は貴音の言葉をそう言って遮り、「水、くれる?」と手を差し出した。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 22:09:42.12 ID:TAqxv/he0
「ごめんな貴音。いつも自分、迷惑かけてばっかりだ」
「響……」

弱々しい笑みを見せながらそう言う響を、貴音は今の今まで見たことがなかった。
響とはこの世界に入ってからずっと一緒だった。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 22:10:47.01 ID:TAqxv/he0
「ん?……大してなんでもないぞ」
「ではなぜ……!」
「ただ自分の無能さが嫌になっただけさー」

なんてことはないというような口調で響は答える。貴音はそれでも、というように食い下がった。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 22:11:22.00 ID:TAqxv/he0
「響」

はっとしたように、貴音は響を見た。響の瞳は厳しかった。味方でも仲間でもなく、まるで敵を見る目のようだと貴音は思った。

「貴音。貴音は本当に、自分のこと、知ってるのか」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 22:12:39.20 ID:TAqxv/he0
とりあえず今日は以上
ほの暗いひびたかSSです

それではまた


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/28(金) 22:22:29.98 ID:kL9IKbrvo

珍しい響かも


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/28(金) 23:32:58.93 ID:/OSZE2X3o
大期待
こんな響もいいねぇ




11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/29(土) 03:04:17.36 ID:7Gmk16axo
眠いせいか
貴音「こしひかり」
に見えたけど乙


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/29(土) 03:50:21.18 ID:pxCWWE7oo

次はいつごろ?


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:17:26.98 ID:x9OhnH1e0
「おお、貴音。すまん、少し社長との話が長引いちゃってな。待ったか?」

貴音は事務所の狭い会議室の机に向けていた視線を慌てたように入ってきたプロデューサーへ向け、「いえ、大丈夫です」と笑ってみせた。
その手元には現在撮影中の映画の台本があったが、一切めくられた様子はなかった。
プロデューサーはそれに気付いているのかいないのか、「すまんな」ともう一度謝って貴音の座る前に腰を下ろした。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:18:06.34 ID:x9OhnH1e0
「ええと、今日は新曲のプロモーションについてなんだが」
「はい」
「――あーっと、その前に」

プロデューサーはわざとらしく咳払いをすると、なぜだか黙り込んでしまった。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:19:06.09 ID:x9OhnH1e0
「貴音。その、な。お前、響と仲良かったよな?」

突然の、響の名前。予想だにしていなかったからか、貴音は一瞬自分の心臓が大きく波打ったことを感じた。

「たしかに……そのはず、ですが」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:20:13.17 ID:x9OhnH1e0
昨夜、あの後。
貴音は部屋を飛び出した響を追いかけることができなかった。かといって、じっと朝まで事務所に留まっているわけにもいかずに、散らかったゴミや響の残していった缶などを皆片付けた。
その最中はただ呆然としていて、あまり記憶にない。

ただお酒を飲んでいたことを知られて響のアイドルとしての命が終わってしまうことは貴音にも容易に想像できた。それだから、響のステージを守るために、貴音は無意識のうちの行動だったと思う。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:21:11.87 ID:x9OhnH1e0
少なくとも、この様子では昨日の酒がバレたわけではないらしい。
バレていたとしたら、一週間の謹慎なんかで済むはずもあるまい。
しかし、だったら響はなぜ。
一体、プロデューサーとなにがあったというのか。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:21:58.25 ID:x9OhnH1e0
「……いえ、何でもありません」

今の自分には、もしかするとプロデューサーを責める資格なんてないのかもしれない。
貴音は、そのことが悔しく歯痒く思った。
黙り込んだ二人の間に、双海姉妹の元気な声や美希を叱る律子の声が聞こえてきて、辛うじて居心地の悪さを回避してくれる。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:22:40.43 ID:x9OhnH1e0
会議室を去る前に、プロデューサーは貴音を振り向き「響の様子見、頼んでもいいか?」と、そう言った。
その顔は、少し情けないように見えた。
響にこんな自分が会う資格はあるのか。過ぎった思考。
中々答えのない貴音に、プロデューサーはその沈黙をどう受取ったのだろうか、「気が向いたときでいいからな」と付け足したあとに、今度こそ貴音に背を向けた。
貴音はその背中を見送りながら、「響」とそっと口の中でその名を呟いた。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:23:52.95 ID:x9OhnH1e0
今日は以上です
次いつ投下できるかは約束ができないので明言することはできないです、すみません

それではまた


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 00:35:08.16 ID:aIR56WWAo

楽しみにしてる。


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