31:絶ゴミ020 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:15:38.92 ID:H4lV2cO10
皆本の前の前任者たちは『ザ・チルドレン』のあまりのきかん坊っぷりに呆れて
すぐ辞めてしまうか、そうでなければ病院送りになったりノイローゼになったりして
仕事ができなくなってしまったのだ。
皆本にとって、『ザ・チルドレン』が慣れない大人の指揮下でやっていけるか
どうかも不安だったが最大の不安は背古井の身の安全だった。
32:絶ゴミ021 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:17:03.43 ID:H4lV2cO10
紫穂はスラスラとそう答えたが、ウソである。本当は彼女達の言う「少佐」が
どうなっているのか知っているが口止めされているのだ。
「そっか……ところでさ、あたしたちもかもしんないけど、
今日は薫と葵も元気ないね」
33:絶ゴミ022 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:19:36.36 ID:H4lV2cO10
「バベルが狙われたってことは反エスパー団体の仕業ってこともありうるでしょ?」
そんな澪をカズラが抑えた。
パンドラはエスパーによるエスパーのための世界を作るための組織だ。
そのため反エスパーのテロや犯罪などに関してはバベルとも利害が一致している。
34:絶ゴミ023 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:20:38.04 ID:H4lV2cO10
長髪の女――由羅は皆本を叩き飛ばして銃弾を避けさせるが、力あまって
壁にめり込ませてしまった。
「なにやってんだ、由羅!」
35:絶ゴミ024 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:22:59.36 ID:H4lV2cO10
「危ない! 由羅ちゃん、机を!」
皆本が叫んだ。由羅はすばやく大きな机を持ち上げて、銃弾をそれで防いだ。
その隙にたむろがムチで、ひょろ高い男を拘束した。
由羅はそれを確認すると、机を敵に放り投げる。
36:絶ゴミ025 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:24:27.72 ID:H4lV2cO10
由羅が首を傾げた。
「なんで近所のお好み焼き屋にテレポートするんだブー?」
捕まった犯人も疑問をいだいた。
37:絶ゴミ026 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:25:58.81 ID:H4lV2cO10
「そうか……」
皆本はつぶやくようにそう言った。
エスパーとノーマルの間の軋轢をなくすことも、バベルの目的のひとつである。
それを果たせていないことに、皆本はやるせなさを感じていた。
38:絶ゴミ026 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/17(木) 00:27:22.45 ID:H4lV2cO10
本日のアップは以上です
39: ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/20(日) 00:32:08.83 ID:G6oOayFk0
更新開始します
40:絶ゴミ27 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/20(日) 00:32:39.76 ID:G6oOayFk0
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「わっ、ティム、それは卑怯だ!」
41:絶ゴミ28 ◆59WingzUMY[saga]
2013/01/20(日) 00:33:53.73 ID:G6oOayFk0
それに対し、紫穂が嫌味ったらしい返しをした。
「そういう意味じゃないよ。あのテストはあくまで新人に自信をつけさせるために
極めて有利な条件でやったんだ。普通にやればああはならないことぐらい、
本人たちも分かってるだろう」
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