1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/27(日) 00:19:22.72 ID:aeNqAFOro
「プロデューサー」
静かな事務所の空気を、俺を呼ぶ声が揺らす。
俺を呼ぶその声は、少年にしては、少しばかり可愛らしい声をしていた。
しかし、少女の声にしては、少しばかり凛々しい声だった。
俺は声のした方へ、振り向く。
ソファーには、少女が座っていた。
「…プロデューサー、聞いてる?」
少女は、俺が振り向いた事に気づかないで、俺に尋ねる。
女性雑誌を食い入るように読んでいるからだろう。
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2013/01/27(日) 00:20:55.43 ID:aeNqAFOro
俺は、少女の短パンから伸びる、健康的な白い太ももを、食い入るように見る。
こいつの太ももは、かなり良い、無駄な肉が一切ないが、決して痩せ過ぎていない。
最高に丁度いい、太ももだ。
いつもあの足に踏まれる妄想を、俺がしてしまう程に、最高だ。
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2013/01/27(日) 00:21:23.67 ID:aeNqAFOro
真の太ももの上にある雑誌を、まるで親の仇でも見るように睨んだ。
どうにか雑誌が透けないか、と思いながら。
「何だ、その漠然とした質問は」
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2013/01/27(日) 00:21:57.50 ID:aeNqAFOro
「アイドルは見られるのが仕事だろ、これはレッスンだよ」
「エッチな目をしながら言っても、説得力がありませんから」
真の顔色を伺うと、そろそろ怒りそうな顔をしている。
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2013/01/27(日) 00:22:40.08 ID:aeNqAFOro
俺は、真がいつものように、ふにゃあっ、と崩れるように笑うと思った。
でも真は、喜んではいるが、どこか物足りなさそうな表情で、俺を見ている。
「じゃっ、じゃあ」
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2013/01/27(日) 00:23:24.44 ID:aeNqAFOro
こんな事を聞くのは悪いが、どうにか誤魔化さないとヤバイ。
プロデューサーが、アイドルに手を出す分けにはいかない。
だからと言って、真を正面から振る度胸もない。
そんな事をして、真に嫌われたら生きていけないじゃないか。
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2013/01/27(日) 00:35:32.47 ID:aeNqAFOro
「ハニー、ホモなの?」
事務所のドアの方を見ると、美希が絶望した目で立っていた。
美希の瞳は、見た事も無いような暗い色をしている。
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2013/01/27(日) 00:36:13.23 ID:aeNqAFOro
違う、俺は真が好きだったから、真といつも仲良くしていたんだ。
でもそんな事を言う訳にはいかない。
真をトップアイドルにする為には、ここでスキャンダルの種を生むわけにはいかない。
俺は決心した。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/27(日) 00:36:43.63 ID:aeNqAFOro
******
次の日の朝、事務所にいつも通りの時間に通勤した。
いつもなら、最初に事務所に着くのは俺だ。
しかし、今朝は俺が、一番最後だった。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/27(日) 00:38:06.04 ID:aeNqAFOro
皆がまるで雪崩のように、俺へと押し寄せる。
「ハニー、いつからホモなの!?」
「あんたッどう言うつもり!?」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/27(日) 00:38:57.76 ID:drCRoQYn0
真スレに見せかけた濃厚なホモスレに見せかけた真スレ
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/27(日) 00:39:19.56 ID:aeNqAFOro
皆が黙って、俺の出す言葉を待っている。
まず、一言。
「社長、嫌です」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/27(日) 00:40:37.62 ID:aeNqAFOro
******
俺はその日、誰よりも仕事を早く切り上げた。
大急ぎで家に帰って、エロ本やAVを捨てる為だ。
ああ、俺の宝物が、しかしコレがアイドルに見つかったら大変だ。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/27(日) 00:41:20.16 ID:aeNqAFOro
すぐにアイドル達は、俺の部屋まで辿り着いた。
部屋に入るとアイドル達は、俺の言う事など無視して、部屋を探索し始めた。
「へー、何だか」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/27(日) 00:42:07.50 ID:aeNqAFOro
「兄ちゃん、真美達と寝るのかい?」
「もう寝る、ぼかぁ疲れた」
「あふぅ、もう食べれないの」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/27(日) 00:42:20.18 ID:gA/7f+6DO
これはPが悪い。嘘つきは泥棒の始まり
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/27(日) 00:42:22.41 ID:gX/A6KWOo
急げあまとう、Pの貞操がピンチだ
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/27(日) 00:43:14.72 ID:aeNqAFOro
「…プロデューサー」
真は白い歯を見せて、にっこりと笑った。
「実は、ご飯作ったんです」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/27(日) 00:43:57.34 ID:aeNqAFOro
*******
「だ か ら、嫌です!何度言えば分かるんですか。プロデューサーの分からずや!」
「あのなぁ、いい加減にしないと怒るぞ。真の親御さんも心配するだろ」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/27(日) 00:45:08.58 ID:aeNqAFOro
「あのなぁ」
「…っバカ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/27(日) 00:46:33.12 ID:aeNqAFOro
「へへっ」
真はぐしぐしと、涙を拭った。
「ありがとうございます!プロデューサー、大好きですー!」
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