210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/20(月) 22:39:47.13 ID:ctdSSd06o
「本当に大切な相手を傷つけてまで自分の想いを遂げるべきではないよ」
そう言ったパパの言葉にあたしは凍りついたた。パパは再び過去の過ちを繰り返そうと
しているのだ。
211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/20(月) 22:40:15.98 ID:ctdSSd06o
今日は以上です
次回は女神投下後になる予定です
212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/20(月) 23:48:13.35 ID:7Ob32LnDO
乙
213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/21(火) 07:12:14.31 ID:NTnfkKcqo
乙
214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 22:40:45.76 ID:6lUXOLOBo
あたしが麻紀おばさんを訪ねたことは理由のないことではなかった。自分の世界が完全
に崩壊してしまったことを理解した今、どういうわけかあたしは今までよりも冷静にいろ
いろと考えることができた。そう、まるでそっち系のドラッグを静注した後のように意識
が澄み渡っていた。パパの真意を完全に理解したことに対して、ショックを受けたことに
215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 22:41:30.21 ID:6lUXOLOBo
あたしは奈緒の綺麗な彩りのお弁当がうらやましかった。一緒にお昼ご飯を食べている
ときにあたしは奈緒に自分の昼食についての不満を漏らしたことがあった。
今でもよく覚えているのだけれど、そのとき奈緒は知り合って初めて笑ったのだ。
216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 22:42:50.98 ID:6lUXOLOBo
「・・・・・・・あたしママなんて嫌い」
俯いたままで奈緒が言った。
217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 22:43:23.72 ID:6lUXOLOBo
「じゃあ、ユキちゃんもうちで奈緒と一緒にピアノを勉強しない? おばさんが教えてあ
げる」
知り合ってから初めてといっていいくらいに、おばさんの言葉を聞いた奈緒が期待を込
218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 22:45:19.31 ID:6lUXOLOBo
中等部に入ってからのあたしと奈緒のコンクールの成績は対等だった。
中学生になる前のあたしは技術的に言えば全く奈緒には敵わなかった。奈緒の指は魔法
のようだった。テンポが早く難易度の高い変拍子のアルペディオだって、まるで世界的に
219:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 22:46:09.66 ID:6lUXOLOBo
「お待たせ」
麻紀おばさんが紅茶とお菓子の乗ったトレイを持ってリビングに戻ってきた。
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