過去ログ - ビッチ・2
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279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/27(木) 23:50:04.05 ID:dvLTtGrdo

 お姉ちゃんは都内と言ったけど教わった場所は都内というよりはほとんど隣県との境に
近い場所だった。この辺りに来たのは初めてだ。初めて訪れた臨海部の駅に降り立つと、
海の景色はまるでないのに潮の香りがした。お姉ちゃんに教わったとおり駅の構内から姿
を見せない海の方に向って歩いて行くと、駅から十分も歩くまでもなくそのマンションに
以下略



280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/27(木) 23:50:34.89 ID:dvLTtGrdo

「あたしのボスのお嬢さんに聞いたの。あ、ボスってあたしの職場の上司ね」

 ボスのお嬢さん? いったい誰なんだろう。なぜその人が僕のアドレスを知っているの
か。僕は奈緒が妹だと知って彼女から距離を取ろうとしたときに、明日香の勧めで携帯の
以下略



281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/27(木) 23:51:14.74 ID:dvLTtGrdo

 おたしはあのとき本気で内定していた一部上場企業を辞退しようと思い詰めていた。最
初は兄貴のためだった。

 最初に兄貴に連れられてうちにあいさつに来たときから麻紀さんのことは気に入らなか
以下略



282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/27(木) 23:51:53.75 ID:dvLTtGrdo

今日は以上です

もう少ししたら女神の更新に戻ります


283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/28(金) 11:35:56.07 ID:4DLj4wMqo
うーむ、乙


284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/04(木) 23:41:39.38 ID:j39CgiDpo

 その頃あたしは卒業に必要な単位を取得し終わっていたし、希望していた企業からも内
定が出ていたせいで、同じく余裕のあった彼と卒業旅行として海外にでも行こうかと相談
していた。

以下略



285:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/04(木) 23:42:10.81 ID:j39CgiDpo

 兄貴の家の最寄の駅から反対方向に明徳児童相談所はあった。あたしはこれまでこんな
施設があることすら意識していなかった。それは灰色のコンクリートの無愛想な二階建て
の施設だった。

以下略



286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/04(木) 23:42:44.90 ID:j39CgiDpo

「パパも明後日には外国から帰ってくるよ」

「パパが?」

以下略



287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/04(木) 23:43:42.78 ID:j39CgiDpo

 兄貴が一時帰国したことで奈緒人と奈緒は完全に落ち着きを取り戻した。奈緒人と奈緒
は兄貴の帰国前からあたしには気を許してくれるようになっていたけど、兄貴の帰国後は
あたしを完全に味方だと認識してくれるようになった。兄貴があたしに気を許しているこ
とを理解したからだと思う。麻紀さんにネグレクトされた二人は、母親に恐怖を感じた分
以下略



288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/04(木) 23:44:16.21 ID:j39CgiDpo

 兄貴が再び帰国したとき、麻紀さんからの挑戦状が我が家に届いていた。それはひどい
中傷とでたらめを並び立てた内容だった。

 麻紀さんの離婚協議を受任した弁護士は証拠もなしにこんな内容を信じるほど酷く無能
以下略



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