過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:43:57.38 ID:2VWMQUCT0

ああ、お客様。走ると危険なので、走らないでください。

そんな声も無視して走り続けた。晶葉、晶葉。
閉館間際だというのにまだまだ人がいる。
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:44:24.39 ID:2VWMQUCT0

18時59分。閉館時間だ。もう、間に合わない。
あと2時間。あと2時間で何ができる?
晶葉の場所も分からない。なのに、2時間で全てを正せるだろうか。

以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:45:04.06 ID:2VWMQUCT0

顔をあげる。

お昼に食べたファーストフード店の店員さんだ。
なんとなくの会釈でも、仕事柄、顔は覚えている。彼女が、どうして。
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:45:29.66 ID:2VWMQUCT0

『………』

『あ、あ…』

以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:46:26.19 ID:2VWMQUCT0

螺旋のような、大規模な階段。
1段1段、息も切れて、足がなかなか上がらない。けれど、登ってゆく。
天井まではどこまでも高い。空へと届くかのように。

以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:47:13.26 ID:2VWMQUCT0

「………」

「きみ、か」

以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:47:53.93 ID:2VWMQUCT0

ああ、やはり。やはり彼女は、知ってしまっていた。
当然だ。未来の技術なんてものを、彼女の前に置いたから。
お腹をすかせた人の前に、ごちそうをおくようなものじゃないか。

以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:48:42.57 ID:2VWMQUCT0

なおも音声は流れ続ける。

『今、過去の私…つまり、君はこう思ってる』

以下略



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:49:09.55 ID:2VWMQUCT0

『そうして、私はそれを作り上げたが…私の事を快く思わない人間が居た』

『アイドル活動が、お遊びではないか。そう言われた』

以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:49:54.14 ID:2VWMQUCT0

『今の私…8年後の池袋晶葉は、2度プロデューサーと会っている』

『はじめて会ったのは、8年前…6月10日。つまり、今の君たちの今日』

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:50:56.66 ID:2VWMQUCT0

だから。だからだったのか。
俺がちょっと、と言って晶葉の前から離れたとき。

晶葉は俺が出て行ったところを見ている。つまり、経験した。
以下略



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