過去ログ - 美希・雪歩「レディー!」
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189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:44:02.25 ID:7LnCOhGJ0
 ――雪歩―――!!

 突然、自分を呼ぶ声が聞こえ、雪歩は振り返った。
 見ると、遠くで何かが光っている。

以下略



190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:44:41.01 ID:7LnCOhGJ0
 光が眩しい――そう思った時、雪歩は自室で目を覚ました。
 まだ夜が明ける前だった。

 自分が見たかった夢の続きは、今日見られるはずだ。
 雪歩は、身支度を整え始めた。
以下略



191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:47:54.26 ID:7LnCOhGJ0
「中止はしない。今日、正々堂々と貴様らを潰す」
 高木は、電話口で黒井がそう言うのを聞いて、笑った。

「何がおかしい」
「いいや―――お前も相変わらず元気そうで何よりだ」
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192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:50:39.90 ID:7LnCOhGJ0
 今日のフェスが予定通り行われるということを高木から聞き、プロデューサーは改めて律子が作成した資料に目を通した。

 会場となる公園内には4つのステージが設けられ、765と961が出演するステージは中央に近接して配置されている。
 タイムテーブルも、それぞれのステージのトリを765とジュピターが同時に飾るようになっている。
 間違いなく、黒井の狙いによるものだろう。
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193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:52:17.57 ID:7LnCOhGJ0
「プロデューサー。今日のタイムスケジュールと会場の配置図は頭に入りました?」
 事務所内を忙しなく歩きながら、律子がプロデューサーに聞いてきた。

「あぁ、覚えたよ」
「じゃあさっさと移動しましょう。病み上がりだからって、今日は甘えは許しませんからね」
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194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:53:49.78 ID:7LnCOhGJ0
 真の通う高校は、先日既に卒業式を終えたらしい。
 伊織と美希は、どちらも中学校の卒業式をほぼ1週間後に控えている。

「こんな大嵐に、高校で卒業式やって、その日の夕方にフェスやるってさ――」
 プロデューサーが、助手席から車の外を眺めながら、独り言のように呟いた。
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195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:57:24.63 ID:7LnCOhGJ0
「はいはい皆集合ー! 集合写真撮るから並んでー!」

 卒業式が終わり、教室の中で女子生徒の一人が号令をかけた。
「雪歩が、用事があってすぐに帰らないといけないから、早く撮るよー!」

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196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:58:56.00 ID:7LnCOhGJ0
 若頭が車に戻り、運転席のシートベルトを締めた。
「お嬢は、ご自分で会場に向かわれるとのことです」

「そうか」
 後部座席から、雪歩の父の低い声が聞こえてきた。
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197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:01:43.71 ID:7LnCOhGJ0
 フェスの会場は、悪天候のせいもあって客足はまばらだった。
 黒井の言う通り、765と961が出るステージ以外は、機材の不調等を理由に演目の中止、繰り上げが相次いだ。
 昼過ぎになっても、状況は変わる様子が無い。

「自分達の番が来たら、お客さん増えるかなぁ」
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198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:04:18.31 ID:7LnCOhGJ0
「さっすが律っちゃん! 良い事言うねー!」
 亜美と真美が、同時に律子に抱きつく。
 いつの間にか、自分の身長をとっくに追い越していた二人の力に、律子は圧倒されてしまった。

 その時、突然テントの入口が開いた。
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