2: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:50:22.23 ID:DjLuhO3Wo
「あら、じゃあ私はお邪魔かしら?」
何時の間にか二人の背後に立っていたのか、赤い髪の鋭い感じの女性がそこには立っていた。
3: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:50:58.49 ID:DjLuhO3Wo
「えっ!満、パンパカパンやめちゃうの?」
パンパカパンというのは、咲の実家のパン屋さんだ。
満は高校を出ると大学には進学せずに、フランスへ修行に行った。
4: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:51:29.33 ID:DjLuhO3Wo
「でも未だになぎささんやほのかさんには敬語だよ?
普通先輩だからと言っても十年も付き合いあったらもっと砕けない?」
「ふたりは特別なの!あのふたりが、私を人間にしてくれた、私を成長させてくれた。
5: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:52:20.67 ID:DjLuhO3Wo
からかうように笑う咲と、赤くなりうつむいてしまったなぎさ。
そんな二人を見てため息をつくと、
「……付き合ってらんないわ。
6: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:53:41.59 ID:DjLuhO3Wo
〜〜〜
一人の黒髪の女性がもくもくとキャンバスに向かっている。
キャンバスに描いているのは大木だ。
7: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:54:10.43 ID:DjLuhO3Wo
「私は趣味で描いてるだけだからいいのよ。
仕事にするならこういう風に絵をみたり売ったりするほうが向いてるの」
それよりも、と薫は軽く舞を睨みつける。
8: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:56:32.18 ID:DjLuhO3Wo
〜〜〜
「あ、ねぇねぇほのか。咲と舞ってなんで喧嘩してるの?」
9: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:57:46.50 ID:DjLuhO3Wo
「ちなみに、ほのかには言っとくけど省吾さんには『全部の中で一番になれないのはわかってる。
だから男の中で一番俺のことを好きなら付き合ってくれ』って言われた。
でも、そんなの悪いじゃん?
だから、いつかほのかよりも省吾さんを好きになった時、返事をしますって答えといた」
10: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:58:21.17 ID:DjLuhO3Wo
〜〜〜
「ただいま……あれ?舞じゃない、どうしたの?」
11: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:58:56.29 ID:DjLuhO3Wo
「わからないの?あなたたちって、二人ともバカなんじゃない?
バカなのは咲だけだと思ってたわ。
というか、満も咲とあったなら連れて来たら良かったのに」
12: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:59:42.68 ID:DjLuhO3Wo
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