過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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863: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:36:32.95 ID:Ey27nqdF0
統括理事会の隠し玉。その言葉の意味を一方通行は理解した。
恋査の言葉が真実ならば、それはたしかに究極とも言える戦力だろう。
そんな恐ろしいものを作り上げていたことに、一方通行は改めて学園都市の科学力に畏怖した。

しかし、どうやって? という疑問はある。
以下略



864: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:39:24.56 ID:Ey27nqdF0
そこまで見抜かれて、恋査は人間らしく若干の驚愕を浮かべた。
だがそこに焦りの色は欠片もない。
あくまで冷静なまま、余裕すら感じられる。

「流石は第一位。頭脳も相応のようですね、もうそこまで見抜かれるとは。
以下略



865: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:40:46.88 ID:Ey27nqdF0
たしかにそうだろう。『未元物質』や『一方通行』すら使えるのならば第七位一人を撃破するのは難しくもない。
一方通行はつい先日死闘を繰り広げた垣根帝督などよりも、よほどやばい相手と相対しているのかもしれない、と思った。

「ですから、こんなことも可能です」

以下略



866: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:42:08.82 ID:Ey27nqdF0





以下略



867: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:42:48.57 ID:Ey27nqdF0
どうしても可愛らしい顔立ちをした年下の少女に手を上げるのは気が進まない。
頭では分かっている。こいつは敵だ。『木原』の一人だ。
だが同時に、こいつはどこまでも『木原』らしくない。
テレスティーナ=木原=ライフライン。木原幻生。今まで見てきた二人の『木原』と比べると、どうしようもなく平凡な少女だ。

以下略



868: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:44:06.30 ID:Ey27nqdF0
「無、茶苦茶な……っ!!」

美琴の対応は迅速だった。
即座に能力を発動、右手を振り下ろす。
するとそれに呼応して上階に残してきた砂鉄が鳴動する。
以下略



869: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:45:54.89 ID:Ey27nqdF0
「ちょっと待って。アンタ、それ、もしかして中身は……!!」

「察しがいいね。『細菌の壁』って言うんだけどね。
ロシア政府の最重要機密の一つ。核兵器発射施設が占拠された時の対策。
施設には傷をつけずに人員だけを確実に殲滅する生物兵器だよ」
以下略



870: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:46:47.56 ID:Ey27nqdF0
『細菌の壁』とやらについて美琴は何も知らない。
だがその感染力如何によっては学園都市全域を飲み込む危険性だってある。
最悪、『外』にまで漏れる可能性も無視できない。

そんな生物兵器をここで散布すれば、たしかに美琴は殺せるかもしれない。
以下略



871: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:47:48.96 ID:Ey27nqdF0
『木原』一族の中でも木原円周は頭の出来で言えばかなり上位に位置づけられる。
たとえ教科書がなくとも。懇切丁寧に解説してくれる教師がいなくとも。
円周は世界を構成する要素から科学を抽出し、常に学習していた。

宙を漂う埃。プラスチック製のコップの質感。
以下略



872: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:48:41.23 ID:Ey27nqdF0
「うんうん、これで私たちの勝ちだよね、乱数おじさん」

美琴が動くより早く。円周はその栓を引き抜く―――

「……はぇ?」
以下略



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